ダンチクの利用法
ダンチクは「ハーブ」「さばなれずし」「干しもの」「角巻き」「木管楽器」「バイオ燃料」などさまざまな場面で利用されています。それぞれ見ていきましょう。
利用法①ハーブ
ダンチクの根茎の部分は薬草として利用することができます。さらに他のものに匂いが移るぐらい香りが強いです。このことからダンチクにはハーブのような効果があるといわれています。
利用法②さばなれずし
和歌山県和歌山市周辺で有名な料理さばなれずしは、ダンチクの葉で包んで本漬けをします。繁殖を抑えるのが目的です。販売されるときは、ダンチクの葉で包まれた状態で売られています。もし和歌山に行く機会がある方は、ぜひチェックしてみましょう。
利用法③干もの
ダンチクの茎は干ものを干すときに使われています。和歌山県和歌山市雑賀崎では、スルメなどがダンチクの茎で干されてる姿を見ることができます。和歌山市雑賀崎に訪れる機会があったら、チェックしてみましょう。
利用法④角巻き
九州の各地域では、もち米を灰汁で煮て作る料理があります。九州では有名な食べ物です。鹿児島県屋久島では、この食品をダンチクの葉で包むのに使用されています。三角形にして包むのですが、その姿が角になっているため、角巻きと呼ばれるようになりました。
利用法⑤木管楽器
ダンチクの茎は、頑丈で柔軟性が備わっているので、木管楽器のリード部分の素材に利用されています。オーボエやクラリネットなど、音楽に興味がない人でも知ってる有名な楽器も、このダンチクが活用されてるのです。
利用法⑥バイオ燃料
近年ではバイオ燃料として利用できるのではと注目されています。日本ではまだマイナーですが、ヨーロッパなどでは、バイオマス作物のチャンピオンといわれ、多額の補助金が出資されてるのです。アメリカではダンチクの栽培が活発化されています。これが実現すれば、世の中の流れが変化するかもしれません。そのため、今後の動向に目が離せない植物でもあるのです。
ダンチクの栽培にはリスクがある
近年バイオ燃料として利用できる可能性があることから栽培が活発化されていますが、ダンチクは水を吸う性質を持っているので、水が干上がってしまう可能性があります。さらに燃えやすいため、他の植物よりも注意して観察しないといけません。その点をよく理解しないで栽培すると取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。仮にバイオ燃料と関係なく趣味で栽培をしたいと思ってる人も、このことは頭に入れておきましょう。
ボタニ子
他には、杖や釣り竿にも利用されています。ダンチクはさまざまなところで利用されてるので、とても万能な植物です。
まとめ
今回はダンチクの特徴・育て方・利用方法などについて紹介してきました。ダンチクは耐寒性・乾燥どちらにも強く、丈夫な植物なため、初心者でも割と容易に育てることが可能です。少しでも植物の栽培に興味がある方は、ダンチクから始めてみてはいかがでしょうか?
薬草・スパイスなどに活用できるものをハーブと呼びます。