春に咲く花⑧:シャガ
日陰で咲いている白い花、それがシャガです。シャガも春の季節に花を咲かせる植物として知られています。シャガは、昔から日本で生息していた植物ですが、実は帰化植物であり、原産地は中国とされています。
基本情報
学名 | Iris japonica |
分類 | アヤメ科アヤメ属の多年草 |
分布 | 森林周辺の日陰 |
花期 | 4月~5月 |
シャガの特徴
シャガは、長い地下茎をのばして増えていくため、群生していることが多いです。また、日本に生息しているシャガは種子ができません。そのため、日本に生息しているシャガは、全て同一の遺伝子があるとされています。
原産地は中国
学名に、シャガは「日本の」という意味の「japonica」というのが含まれています。一般的には、この学名が使われていた場合は日本が原産地のものか在来種のものですが、シャガは違います。シャガは、古い昔に中国から日本に入ってきた帰化植物だといわれています。
いつから、いつまで花期?
春の季節に、白い花を多数咲かせます。花弁には、紫色と黄色の模様が入るのが特徴です。シャガは、アヤメ科の花なのでアヤメの花にどこか似ている花を開花させます。
春に咲く花⑨:スイセン
スイセンはヒガンバナ科スイセン属に属している植物の総称のことです。球根植物であり、さまざまな園芸品種がありますが、野生化しているものもあります。品種によっては花期も異なるため、長い期間楽しめる植物でもあります。
基本情報
学名 | 品種による |
分類 | ヒガンバナ科スイセン属の多年草 |
分布 | 公園など |
花期 | 11月・3月~4月 |
スイセンの特徴
スイセンは、八重咲きスイセン・ラッパスイセン・房咲きスイセン・口紅スイセンなどが有名なスイセンですが、その種類は多岐にわたります。花色も、オレンジ、白、黄色、ピンクなど多彩なものがあるのが特徴です。
スイセンには毒がある
スイセンは有毒植物です。葉がニラと似ているため、間違えて食べてしまうという事例があります。スイセンは食べると中毒症状があるため、絶対に食べないようにしてください。見分け方は、ニラにはニラ独特の匂いがありますがスイセンにはありません。
ボタニ子
ボタニ子
そして、これがスイセンの葉です。
いつから、いつまで花期?
早いものでは、冬に開花をはじめますが、一般的な開花は3月~4月の春で、ラッパスイセンも3月~4月に開花します。夏には、枯れてしまい、休眠するという特徴があります。
春に咲く花⑩:スズラン
白い鈴のような花をつけるスズランも春に咲く植物の1つです。良く知られるスズランはヨーロッパ原産の大型のもであり、花壇などに植えられていることがあります。日本原産のスズランもありますが、園芸用としてはあまり流通はしておらず、高地に自生しています。
基本情報
学名 | Convallaria majalis |
分類 | キジカクシ科スズラン属の多年草 |
分布 | 高地、花壇などに植えられている |
花期 | 4月~5月 |
スズランの特徴
ズズランは、葉の間から花茎をのばし、鈴のような鐘のような花を多数つけます。この花は、花茎があまり高くのびないため、葉に隠れるように花を開花させます。スズランの花は匂いがあるのも特徴です。
ズズランは有毒植物
ズズランは全草に毒を含んでいます。特に花や根に多く含まれており、食べてしまうと中毒症状を起こし、最悪死に至ることもあるので絶対に食べないようにしてください。
いつから、いつまで開花?
春の訪れを知らせる花として知られています。そのため、開花も4月~5月と春まっさかりの季節です。花色も白だけだと思われがちですが、ピンク、赤なども存在しています。
次ページは有名な春の花「スミレ」や、そのほかの花を紹介します。
これはニラの写真です。