カラタチバナの増やし方
「挿し木」と「種まき」の2つの増やし方があります。どちらも簡単な方法なのでぜひ試してみてくださいね。それぞれの増やし方に適した時期や方法をご紹介します。
挿し木
挿し木は成長期の5月に行いましょう。枝の先から15cm〜20cmほどの場所で切り取り、下の方に付いている葉を取り除きます。15分ほど水に浸してしっかりと水を吸わせたら、赤玉土などの挿し木用の用土に挿してください。たっぷりと水やりをして発根を待ちます。
種まき
開花が終わると果実が実ります。その中に種子が入っており、その種を取り除いて増やしていく方法です。10月〜11月に種子が採取できるので、水洗いをして果肉を落としてから種まきをします。種が乾燥してしまうと上手に発芽しないため、種子を採取したらすぐに種まきをするのがポイントです。
カラタチバナの病気と害虫
病気や害虫被害を受けにくい植物といわれていますが、風通しの悪い場所で育てたり、多湿の環境が続いたりすると病気や害虫被害を受けてしまう恐れがあります。カラタチバナのかかりやすい病気や害虫被害は以下のとおりです。
うどんこ病
うどんこ病はカビが原因で発生する病気です。うどんこ病に感染した部分は白っぽく変色してしまい、上手に光合成を行えなくなるので枯れてしまいます。早めに薬剤を散布して対処が必要です。症状が進んでしまった部分は薬剤でも治せないので切り取って処分してください。
ハダニ
春〜秋にかけてハダニが発生しやすくなります。葉の裏に寄生する性質があり、発見が遅れると集団で発生してしまう場合もあるため注意が必要です。水が苦手なので葉水を定期的に行い予防しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシは汁を吸って成長するため、放っておくと枯れてしまう恐れがあります。殺虫剤が効きにくいので発見したらガムテープにくっつけて引き剥がしたり、歯ブラシを使って払い落したりして駆除が必要です。また、風通しをよくすると予防ができます。
まとめ
カラタチバナの特徴や育て方、増やし方や病気と害虫などについてご紹介しました。育て方も簡単で庭木や盆栽、正月のお飾りなどさまざまな育て方ができる植物です。真っ赤な実はとても鮮やかで見ごたえがあります。そんな魅力的なカラタチバナをぜひ育ててみてくださいね。