冬に咲く水色の花3選
冬はほとんどの植物が枯れたり休眠期に入ったりするため、花を見ること自体少なくなってしまう寂しい季節です。だからこそ冬に咲く花は見る人の心を温かくします。きれいな青空を切り取ったような、水色や青色の花は冬景色に映えるでしょう。
冬の水色の花①ハツコイソウ(レシュノルティア)
基本情報
学名 | Leschenaultia formosa |
科名 | クサトベラ科 |
属名 | レケナウルティア属 |
原産地 | オーストラリア、ニューギニア |
草丈・樹高 | 30cm~60cm |
開花時期 | 10月~5月 |
花色 | 赤、青、白、黄、複色 |
ハツコイソウの特徴
ハツコイソウ(初恋草)は、蝶が舞っているような軽やかな花姿と豊富な花色で人気の植物です。レシュノルティアとも呼ばれています。開花時期は品種によって異なりますが秋~冬、さらには春まで咲く品種があります。品種改良が盛んで毎年のように新しい園芸品種が発表されているのも、この種の特徴といえるでしょう。乾燥に強い反面、高温多湿に弱いため鉢植え栽培がおすすめです。
ハツコイソウの名前の由来
レシュノルティアという名前は、フランスの植物学者レシュノー氏が由来です。一方、和名のハツコイソウ(初恋草)は、栽培業者によってつけられた名前といわれています。この種の澄んだ青色や、水色などのパステルカラーは貴重で魅力的な色であるため、そこから初恋という貴重な感情を連想したのでしょう。
ハツコイソウの花言葉
ハツコイソウの花言葉は「淡い初恋」「秘密」「約束を守る」です。ハツコイソウの可憐な花姿や秋~冬、さらには春まで咲き続けるという驚異的な開花時期の長さから、恋心や耐久力を意味する花言葉が生まれたのでしょう。種類別・色別の花言葉はありません。
ハツコイソウの花言葉まとめ
- ハツコイソウ全般の花言葉:「淡い初恋」「秘密」「約束を守る」
- 種類別・色別の花言葉はなし
冬の水色の花②パンジー・ビオラ
基本情報
学名 | Viola |
科名 | スミレ科 |
属名 | スミレ属 |
原産地 | ヨーロッパ |
草丈・樹高 | 10cm~30cm |
開花時期 | 10月下旬~5月中旬 |
花色 | 赤、白、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、茶、黒、複色 |
パンジー・ビオラの特徴
愛らしい花姿と豊富な花色を持ち、丈夫で育てやすいパンジーとビオラは、ガーデニングで高い人気を誇る草花です。開花期間が長く、花が少ない冬~春の庭を鮮やかに彩る点も魅力ですね。昔は大輪がパンジーで小輪がビオラと区別していましたが、現在ではほとんど見分けがつかないことと育て方もほぼ同じであることから、セットで扱うことが多くなりました。
パンジーの花言葉
パンジー全般の花言葉は「物思い」「私を想って」です。これはパンジーの花にある独特の模様と、うつむきがちに咲く様子が、物思いに沈む人のように見えることに由来します。色別の花言葉は黄色が「つつましい幸せ」「記憶」「田舎の喜び」、紫が「思慮深い」、白が「温順」「愛の思い」、オレンジが「天真爛漫」です。
ビオラの花言葉
ビオラの全般の花言葉は「信頼」「誠実」「忠実」「少女の恋」です。色別の花言葉は白が「純粋」「あどけない愛」「律儀」「つつしみ」、黄色が「ささやかな幸せ」「田園の喜び」、紫が「揺るがない魂」「思慮深さ」「誠実」、青が「誠実な愛」「純愛」、オレンジが「天真爛漫」「純粋」、赤が「物思い」「思い出」「思想」、ピンクが「信頼」「私を想って」「少女の恋」です。
パンジーの花言葉まとめ
- パンジー全般の花言葉:「物思い」「私を想って」
- 黄色いパンジーの花言葉:「つつましい幸せ」「記憶」「田舎の喜び」
- 紫のパンジーの花言葉:「思慮深い」
- 白いパンジーの花言葉:「温順」「愛の思い」
- オレンジのパンジーの花言葉:「天真爛漫」
ビオラの花言葉まとめ
- ビオラ全般の花言葉:「誠実」「信頼」「忠実」「少女の恋」
- 白いビオラの花言葉:「純粋」「あどけない愛」「律儀」「慎み」
- 黄色いビオラの花言葉:「田園の喜び」「ささやかな幸せ」
- 紫のビオラの花言葉:「揺るがない魂」「思慮深さ」「誠実」
- 青いビオラの花言葉:「誠実な愛」「純愛」
- オレンジのビオラの花言葉:「天真爛漫」「純粋」
- 赤いビオラの花言葉:「物思い」「思い出」「思想」
- ピンクのビオラの花言葉:「私を想って」「信頼」「少女の恋」
冬の水色の花③ローズマリー
基本情報
学名 | Rosmarinus Officinalis |
科名 | シソ科 |
属名 | マンネンロウ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
草丈・樹高 | 30cm~2m(品種によって差がある) |
開花時期 | 11月~5月(品種によっては夏に開花するものもある) |
花色 | 青、白、ピンク、薄紫 |
ローズマリーの特徴
ローズマリーは地中海沿岸地方を原産とする常緑性低木で、冬から春にかけて開花します。古くから薬用ハーブとして重宝され、種類が非常に多いのが特徴です。花色も豊富ですが樹形も立ち性、ほふく性、その中間形と、いろいろな種類があります。開花時期についても、品種によっては夏にも咲くものがあるほどです。
ローズマリーの花言葉
ローズマリーの花言葉は「追憶」「思い出」「記憶」「貞節」「あなたは私を蘇らせる」「誠実」「変わらぬ愛」「私を思って」「静かな力強さ」です。ローズマリーの爽やかな香りには、記憶力をよくする効果があると古くから信じられてきました。またローズマリーの香りはドライフラワーにしても失われません。これらのことから「追憶」「記憶」「変わらぬ愛」といった花言葉が生まれたのでしょう。
ローズマリーの花言葉まとめ
- ローズマリー全般の花言葉:「追憶」「思い出」「記憶」「貞節」「あなたは私を蘇らせる」「誠実」「変わらぬ愛」「私を思って」「静かな力強さ」
- 種類別・色別の明確な花言葉はなし
水色の花の美しさを堪能しよう!
「珍しい花色」というイメージがある水色の花ですが、探してみると春夏秋冬、どの季節でも意外にあるものです。水色の色味はほかの花色ともよくうため、庭に植えてほかの花との競演を楽しむのも趣がありますね。気に入った花が見つかったら、自分の庭で育ててみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC