レシュノルティア(初恋草)とは
レシュノルティアは草花のようにも見えますが、実はニューギニアやオーストラリア周辺に自生している低木です。開花時期は10~5月頃で1~2cmくらいの大きさの花を咲かせます。花の色は、黄色、白、青、赤、ピンク、オレンジ、複色などさまざまで園芸品種の数も多い植物です。高温多湿に弱いため、庭植えにせず鉢植えの状態で育てると管理しやすくなりおすすめです。寄せ植えにしても楽しめます。
基本情報
名前 | レシュノルティア |
学名 | Lechenultia(Lechenaultia) |
原産地 | ニューギニア、オーストラリア |
大きさ | 20~60cm |
花 | 色・・黄色、白、青、赤、ピンク、オレンジ、複色など 開花時期・・10~5月頃 |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 弱い |
レシュノルティア(初恋草)の特徴
品種の数が多いレシュノルティアには、ほふく性や直立性のものがみられます。レシュノルティアの花は、大きな花びら3枚と小さな花びら2枚(計5枚)の花びらから構成されています。株が大きくなると花でおおわれたような外見になります。開花期が長い点も特徴です。
レシュノルティア(初恋草)の品種
原産地のオーストラリアでは20種類を超える数の品種がありますが、日本でもたくさんの園芸品種がつくられています。日本の場合は、主にレシュノルティア・ビローバやレシュノルティア・フォルモサなどを利用した品種改良が行われています。よく知られている品種には以下のようなものがあります。
よく知られている品種①レシュノルティア・フォルモサ
赤やオレンジなどのように暖色系の花を咲かせるものが多い品種で秋咲きです。大きい方の花びら3枚が上を向いて開くのが特徴です。日照時間が短くなると花芽がつきます。
よく知られている品種②レシュノルティア・バローバ
白や青などのように寒色系の花を咲かせるものが多い品種で冬咲きです。大きい方の花びら3枚が下を向いて開くのが特徴です。青い花が咲く植物は希少価値があるため、品種改良により生み出される品種がたくさんあります。
よく知られている品種③レシュノルティア・マクランサ
特徴的な形状のレシュノルティアで、土に近い枝を放射線状に伸ばした、その先に花をつけます。その様子がリースを連想させるため、レシュノルティア・マクランサには「リースレシュノルティア」という名称もつけられています。
よく知られている品種④レシュノルティア・ブルーハイランド
コバルトブルーのような鮮やかな青色の花をつける品種です。
レシュノルティア(初恋草)の寄せ植え
庭植えにするよりも鉢植えに向いているレシュノルティアは寄せ植えでも楽しめます。他の植物との寄せ植えもよいですが、その場合にはレシュノルティアの性質に合わせたものを選ぶ必要があります。レシュノルティアは品種も花色も多いので、色々な種類のレシュノルティアを集め寄せ植えにしても楽しいのではないでしょうか。
レシュノルティア(初恋草)の育て方
レシュノルティアは、耐寒性、耐暑性ともに強いわけではないため、鉢植えで管理するのが一般的です。屋外の日当りがよい場所に置くのが適していますが、梅雨の季節と冬の凍結には注意が必要です。梅雨時期の雨に当たり過ぎると枯れてしまうことがありますので、雨が避けられる場所に移動しておきます。また、寒くなり凍結してしまう恐れがある場合には室内で管理するようにします。
育て方①環境と土
日当りのよい場所での管理が適しています。生育期と開花時期には日当りのよさが特に重要となります。室内に置く場合にも、日当りを意識して日照不足にならないよう管理します。レシュノルティアが元気に育つ土は弱酸性土です。
育て方②肥料と水やり
肥料は真夏を除き与えます。液肥を10日~2週間に1回、IB化成肥料のような固形肥料を2か月に1回くらいを目安に施します。レシュノルティアは乾燥しすぎたことで枯れてしまう場合もありますが、過湿にも弱いため、水やりに関しては、乾燥しすぎに注意をはらいつつ、土の表面が乾ききっていたら与えるようにするのがよいでしょう。鉢の受け皿には水をためないようにします。
レシュノルティア(初恋草)の手入れ
手入れのポイント①花がら摘み・切り戻し
レシュノルティアが開花する10~5月頃に、灰色かび病が発生することがあります。こまめに枯葉や花がらを取り除くことが一番の予防手段です。花がら摘みをすることで新しい蕾もつきやすくなります。キレイな形に育てたい場合には花が咲き終わった頃(5~6月)に切り戻しを行うとよいでしょう。
手入れのポイント②植え替え
鉢の底から根が出ているようでしたら根詰まりを避けるため、一回り大きな鉢に植え替えをします。3~5月頃が植え替えには適した時期です。弱酸性土を好むレシュノルティアのためにも植え替え用の土は適したものを用意しましょう。
まとめ
レシュノルティアは日当りや過湿などに注意すれば、それほど手間をかけずに育てられる植物です。レシュノルティアは品種と花色の数が多い点も特徴です。1つの品種を育てるのもよいですが、数種類を寄せ植えにしたものが庭にあると、さらに庭が華やぎます。開花時期が長い点もうれしいことではないでしょうか。カラフルなレシュノルティアの特徴を生かし、ぜひ寄せ植えなども楽しんでみてください。