いちじくとは
いちじくは、漢字で「無花果」と書くように、一見すると花がないように見えます。いちじくの花は、果実を割った内側にある面白い果物です。そのまま食べてもジャム・ドライフルーツにしてもおいしく食べられます。この記事では、栽培に適したいちじくの種類から基本的な育て方、植え方・管理のコツなどをご紹介します。
いちじくの基本情報
科 | クワ科 |
属 | イチジク属 |
原産地 | アラビア半島 |
特産地 | エジプト・イラン・トルコ・地中海沿岸・東南アジア |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ボタニ子
ボタ爺
本当じゃ!実は世界でもっとも古くから栽培されておる果物ではないか、ともいわれておるぞ!
ボタニ子
いちじくって、歴史のある果物なんだね!
いちじくの特徴
いちじくには、薬効成分が含まれているのが特徴です。果実だけでなく、葉を乾燥したものも、昔から生薬として利用されてきました。薬効としては、整腸作用があるほか、咳や喉の痛み、痔、肌荒れ、冷え性などさまざまな効果があるとされています。地域によっては、いちじくの葉を入浴剤として使用することもあります。
いちじくの花の特徴
いちじくの花は、果実を割った内側に無数についているのが、特徴です。普段食用とするのは、この花の部分です。特徴的な花の付き方は、イチジクコバチという小さなハチが、いちじくの受粉を助けていたためです。イチジクコバチはいちじくの花の中で卵を産み、育って成虫になると花粉を体につけて飛び立ちます。
日本のいちじくは、イチジクコバチがいなくても実がなります。そのため、花の中にハチの卵があるかも、という心配はいりません。
いちじくって旧約聖書にも出てきた果物って本当?