挿し木による増やし方
ゼラニウムは種または挿し木で増やせるる植物です。しかし種から育てると花が咲くまでに時間がかかるため、一般的には挿し木で増やします。そこで、ここでは挿し木による増やし方を紹介します。
挿し木に適した時期
ゼラニウムの挿し木に適した季節は、生育期である春か秋です。暑すぎる真夏や冬は成長がゆっくりになってしまうため適していません。また、ゼラニウムは湿気を嫌う植物で、雨の時期も避ける必要があります。挿し木をする時期は、剪定にも適した時期です。剪定をしたタイミングで挿し木を行うことをおすすめします。
準備するもの
挿し木をするときに必要なものは、挿し穂・挿し木用の土・育成ポット(3号)・わりばし・水です。
挿し木用の茎の準備
挿し木用の茎は8~15cmほどの長さのものを用意します。ただし、木質化した部分は根が出にくく、緑色の柔らかい部分は腐りやすいため挿し穂に向いていません。挿し木には、これらの中間くらいで茎が少し茶色っぽくなってきている場所を切って使うことをおすすめします。また、花は全て取り除き葉っぱを2~3枚残しておきましょう。
挿し木に適した用土とは
ゼラニウムは湿度が高い状態では病気にかかりやすいため、水はけのよい土を用意しましょう。市販の挿し芽用の土や小粒の赤玉土と腐葉土を5:5で混ぜたものなどがおすすめです。ゼラニウムは酸性の土では育ちにくいため、鹿沼土は使わないよう注意してください。
挿し木の手順
- 挿し穂の土に挿す部分を斜めに切る
- 茎の切り口を半日~1日ほど日陰で乾かしておく
- 育成ポリポットに土を入れ、水を撒いて湿らせておく
- わりばしで挿し穂の1番下の節が隠れるくらいの深さの穴を掘る
- 穴に挿し穂を入れて倒れないように土で押さえたっぷり水をやる
- 根が出てくるまでの2~3週間は半日陰で乾燥気味に管理する
鉢上げの目安
育成ポリポットの底から根っこが飛び出してきて、新しく出た芽が本葉になったら鉢上げに最適な時期です。根が出てきたばかりの2~3週間後でも鉢上げすると上手く育たないため、1カ月~1カ月半後に鉢上げすることをおすすめします。
まとめ
ゼラニウムの剪定は、見栄えをよくするだけでなく茎の木質化を防いでより長く花を楽しむためのものでもあります。適切な方法で剪定をして大切に育ててあげてください。また、挿し木は庭植えのゼラニウムでも同じ方法で行えます。今回紹介した増やし方をぜひ参考にしてみてください。
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