サクラソウとは?
サクラソウとは、江戸時代から栽培されている伝統的な古典園芸植物の一種です。現代では約300品種ほどの育種が進んでおり、花の色や形までさまざまです。サクラソウは河川敷や湿った草原などに生える多年生で、日本の気候にあった植物のため育てやすいでしょう。国内では、北は北海道から南は九州にかけて分布しています。
サクラソウの基本情報
学名 | Primula sieboldii |
園芸部類 | 草花、山野草 |
原産地 | シベリア東部〜中国東北部、朝鮮半島、日本列島 |
形態 | 多年生 |
草丈 | 15〜20cm |
サクラソウの原産地は、国外にも幅広く分布しています。サクラソウは春に花を咲かせ、花弁が1つずつ深く裂けているのが特徴です。耐寒性は強いですが、暑さと乾燥に弱いため、夏から秋にかけて休眠します。冬越しのときは、急激な気温の低下に注意が必要です。
サクラソウの花言葉
サクラソウの花言葉は「初恋」「純潔」「憧れ」です。これらの花言葉は、清楚でピンクなどのかわいらしい見た目が由来です。また、サクラソウは江戸時代から親しまれている花で「少年時代の希望」「青春の喜びと悲しみ」「自然の美しさを失わない」など、和にちなんだ花言葉もあります。
サクラソウの種類
サクラソウは、花弁の形や色がとても魅力的な植物です。また江戸時代から親しまれているため、花の名前が和にちなんだ品種が多いです。見た目も美しく、日本らしい名前がついた品種を3つ紹介していきます。
南京小桜
南京小桜は、サクラソウのなかで花の大きさが最も小さく、2020年現在確認されている伝統的園芸品種のなかでも最古の品種といわれています。享保時代から作られているとされ、約300年近く日本人を楽しませています。それだけではなく、群を抜くほど美しい花びらは濃いピンク色で、白く縁どられているのが特徴です。
浮間白
浮間白は、サクラソウを代表する品種です。春の訪れを知らせてくれるような純白が、葉の緑にとても映えます。花びら1枚ずつがハートのようにも見えるかわいらしい姿が特徴的です。浮間白は、中央が次第に黄色くなっていきます。
玉咲きサクラソウ
玉咲サクラソウは、数あるサクラソウのなかでも玉のように丸く花を咲かせる珍しい品種です。色はムラサキ、濃いピンク、薄ピンクや白などさまざまです。球体の形を維持しながら茎が伸び、その花が咲き終わる頃に、左右からまた新たしく開花します。風に吹くと、ボールのような丸っこい花が揺れてとてもかわいいです。
出典:photoAC