春に見られるサクラの種類19選！ソメイヨシノ以外にはどんな桜が咲く？

八重咲きの代表種と言われているのが、このカンザンです。大きな花にピンク～濃いピンク色の八重咲きの花を咲かせます。花期はソメイヨシノより遅く、花の咲いている時期が長いことでも知られています。

樹形は盃型です。葉はソメイヨシノと違い、花と同時か少し遅れて展開します。条件が良ければ、秋に葉がオレンジ色に紅葉します。カンザンは、名前としてはあまり知られていませんが、植栽されている本数が多いのも特徴です。

カンザンの樹形は枝が縦に伸びる「盃型」です。
 

カンザンの樹皮です。ゴツゴツしています。

春に咲くサクラの中でも、早く咲くのがカンヒザクラです。花の形も、他のサクラとは違い釣鐘状の形をしています。色も、他のサクラよりも濃いため梅に間違えられることの多いサクラです。

沖縄県にあるサクラとして有名なのが、このカンヒザクラです。関東では3月から開花しますが、沖縄県では1月に開花していることもあります。樹形は、盃型で花の咲き方としては八重咲きです。

カンヒザクラの樹形です。枝が縦に伸びているので「盃型」です。

カンヒザクラの樹皮です。うっすらとですが、横線の皮目が入ります。

コマツオトメは、花の大きさが小ぶりなサクラです。花期は、ソメイヨシノより少し早く、花の大きさもソメイヨシノよりも小さいことが知られています。

樹形は傘型です。葉は、ソメイヨシノと同じく花の展開の後です。コマツオトメの名前の由来は、上野公園の小松宮彰仁親王像の近くに原木があることから名づけられました。

コマツオトメの樹形です。枝が横にも伸びているので「傘型」です。

コマツオトメの樹皮です。このコマツオトメは上野公園の原木です。

白い八重咲きのサクラで知られているのがシロタエです。シロタエは、白い花を咲かせる八重咲きの代表種です。ソメイヨシノよりは開花が遅いことが知られています。

樹形は盃型です。葉は、ソメイヨシノとは違い、花の開花と同時が少し後に展開します。サクラの花は、ピンクから白色へと変わる花はありますが、シロタエは開花から白い花をしているのが特徴です。

シロタエの樹形です。大きな枝は横にも伸びていますが、ほとんどの枝が縦に伸びているので「盃型」です。シロタエは大木になる傾向があります。

シロタエの樹皮です。横線の皮目が入ります。