記事の目次
- 1.サクラとは?
- 2.サクラの種類①:アマノガワ
- 3.サクラの種類②:イチヨウ
- 4.サクラの種類③:イモセ
- 5.サクラの種類④:ウコン
- 6.サクラの種類⑤:ウスゲヤマザクラ
- 7.サクラの種類⑥:オオシマザクラ
- 8.サクラの種類⑦:カンザクラ
- 9.サクラの種類⑧:カンザン
- 10.サクラの種類⑨:カンヒザクラ
- 11.サクラの種類⑩:コマツオトメ
- 12.サクラの種類⑪:シロタエ
- 13.サクラの種類⑫:ジュウガツザクラ
- 14.サクラの種類⑬:バイゴジジュズカケザクラ
- 15.サクラの種類⑭:ヒナギクザクラ
- 16.サクラの種類⑮:ベニユタカ
- 17.サクラの種類⑯:ヤマザクラ
- 18.サクラの種類⑰:ヤエベニシダレ
- 19.サクラの種類⑱:ヨウコウ
- 20.サクラの種類⑲:フクロクジュ
- 21.まとめ
サクラの種類⑫:ジュウガツザクラ
ジュウガツザクラは、秋に開花するサクラの種類です。またジュウガツザクラの特徴は、開花が秋だけではなく春にも開花し、年2回開花することで知られています。八重咲き、もしくは半八重咲きの花をつけます。
ジュウガツザクラの特徴
学名 | Cerasus ×subhirtella (Miq.) Masam. & Suzuki ‘Autumnalis’ |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 淡いピンク色 |
花期 | 4月、10月 |
分布 | 植栽として公園など |
樹形は盃型です。秋に開花し、その後ぽつぽつと冬まで続き、氷点下にならないような気温であれば冬でもごく少数の花をつけています。その後、春を迎えると秋の開花よりも大きく、たくさんの花がつきます。ジュウガツザクラの名前は、秋に咲くサクラということが由来となり名付けられました。
ジュウガツザクラの樹形です。枝が上に伸びているため「盃型」です。
ジュウガツザクラの樹皮です。白い横線の皮目が入ります。
サクラの種類⑬:バイゴジジュズカケザクラ
細い花びらで知られる八重咲きのサクラが、バイゴジュズカケザクラです。花の大きさは大きく、はじめはピンク色をしていますが、徐々に色が薄れていく特徴があります。
バイゴジュズカケザクラの特徴
学名 | Prunus leveilleana cv. Juzukakezakura |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 淡いピンク |
花期 | 4月 |
分布 | 植栽として公園など(新潟県に原木がある) |
樹形は盃型です。開花はソメイヨシノよりも遅いです。葉も、ソメイヨシノとは違い、花の開花と同時に展開します。バイゴジュズカケザクラは「梅護寺数珠掛桜」という漢字で、新潟県の梅護寺に原木があり、数珠を掛けたら数珠のような花が咲いたという逸話が由来となっています。
バイゴジュズカケザクラの樹皮です。枝が上に伸びる「盃型」です。
バイゴジュツカケザクラの樹皮です。横線の皮目が入ります。
サクラの種類⑭:ヒナギクザクラ
早咲きのサクラとしれ知られているのがヒナギクザクラです。花は小型で、八重咲きの白い花~淡いピンク色の花を咲かせます。
ヒナギクザクラの特徴
学名 | Cerasus apetala var. pilosa ‘Multipetala’ |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 淡いピンク~白 |
花期 | 3月 |
分布 | 植栽として公園など(新潟県に原木がある) |
樹形は盃型です。ソメイヨシノよりも開花は早いです。また、葉は花の開花と同時がもしくは少し後に展開します。花びらがとても多く、60~200枚もの花びらが1つの花にあるとされています。
ヒナギクザクラの樹形です。枝が縦に伸びる「盃型」です。
ヒナギクザクラの樹皮です。めくれてしまっていますが、横線の皮目が入ります。
サクラの種類⑮:ベニユタカ
遅咲きの八重咲きのサクラとして知られているのがベニユタカです。大輪の八重咲きの品種で、花に匂いがあるのも特徴です。
ベニユタカの特徴
学名 | Cerasus × sieboldii ‘Beni-yutaka’ |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 濃いピンク |
花期 | 4月 |
分布 | 植栽として公園など |
樹形は盃型です。葉は、花の開花と同時かもしくは少し後から展開します。ベニユタカは、花びらの外側が内側よりも濃くなっているという特徴があります。つぼみの色は、ベニユタカの名前にふさわしく紅色です。
ベニユタカの樹形です。枝が縦に伸びる「盃型」です。
ベニユタカの樹皮です。太い枝も縦に伸び、樹皮には横線の皮目が入ります。
最後のページは「ヤマザクラ」について紹介します。
出典:筆者撮影