りんごの蜜の正体とは?どこの部分を指す?本当に甘い味がするの?

りんごの蜜の正体とは?どこの部分を指す?本当に甘い味がするの?

甘くておいしいりんごは多くの人が知っている身近なフルーツです。なかでも「蜜入りりんごは甘い」とご存知の方も多いことでしょう。しかし、りんごの蜜自体は甘くないといわれています。そこで、りんごの蜜の正体とどこの部分を指すのか、どんな味がするのか詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.りんごの蜜とは?
  2. 2.蜜入りりんごの見分け方
  3. 3.りんごの保存方法
  4. 4.りんごの蜜が入る品種
  5. 5.まとめ

蜜入りりんごの見分け方

りんごを切ったときに蜜がたくさん入っていると、うれしいと感じる方も多いでしょう。しかし、見た目だけでは蜜入りかどうか分かりにくいですよね。そこで、色や形など蜜入りりんごを見分けるポイントをご紹介します。

蜜入りりんごを見分けるポイント

  • 大玉よりも中玉か小玉を選ぶ
  • 同じサイズなら手に持ったとき、重いほうを選ぶ
  • りんごのお尻が丸く濃い黄色になっているものを選ぶ
  • りんごの頭のへこみ部分に割れ目があると蜜が多い

ボタニ子

ボタニ子

りんごを選ぶときは、りんごのお尻の形と色もチェックしよう!

りんごの保存方法

りんごは常温で保存するより冷蔵庫に入れて保存しましょう。新聞紙に包んだり、紙袋かビニール袋に入れたりしてから冷蔵庫の野菜室に入れると長持ちします。冷蔵庫に入らない場合は、温度の低い涼しい場所で保管しましょう。ただし、長い間保管しておくと蜜が果肉に吸収されて消えてしまいます。蜜が消える前に、新鮮なうちに食べるほうがよいでしょう。

保存するときの注意点

りんごの果皮は、少し脂っぽくベトベトしています。これは防カビ剤や防虫剤が塗られているわけではなく、りんごの成分から作られた自然の膜です。この膜が、りんごの水分を外に逃がさない働きをしているため、保存するときは拭き取らないように注意しましょう。鮮度を保つためのものなので食べても安全です。店頭に並んでいる艶のあるりんごは、この膜を布などで拭いて輝かせています。

りんごの蜜が入る品種

りんごは明治時代に外国から導入された果物です。日本では約100種類前後の品種が栽培され、蜜の有無や色の違いなど、さまざまなりんごがあります。今回は蜜入りりんごをいくつかご紹介します。食べ比べてみるとおもしろいですよ。

ふじ

「蜜入りりんご」と聞くと、ふじを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ふじは、日本以外でも多く栽培されているりんごの代表的な品種です。蜜が入り甘味が強く、果汁が豊富で、しゃきっとした果肉が人気の理由です。11~12月に収穫されるため、お歳暮などの贈答品にも使われます。

紅玉(こうぎょく)

紅玉は、つやつやした真っ赤な果皮と強い酸味をもつ品種です。加工されたものが多く流通しているため、紅玉にも蜜が入っていることを知らない方も多いでしょう。煮込んでも煮崩れしにくい果肉と、強い酸味と香りを活かしてアップルパイやケーキなどのお菓子作りに向いています。熱を加えると甘味と風味が増しておいしいですよ。

はるか

はるかは、2002年(平成14年)に品種登録された新しいりんごです。果皮が明るい黄色で糖度が高く、果肉に蜜がたっぷり入っているため近年注目されている品種です。ふじと合わせて紅白の贈り物にすると喜ばれますよ。

まとめ

りんごの蜜の正体は、ソルビトールという糖質です。はちみつのような見た目に反して蜜そのものは甘くないですが、りんごが完熟していることを表しています。透き通ったきれいな蜜は新鮮な証拠です。食べごろを逃さないように、おいしいときに食べましょう。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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