かりん(花梨)とは?美味しい実の選び方や剥き方・食べ方を解説!

かりん(花梨)とは?美味しい実の選び方や剥き方・食べ方を解説!

風邪の季節に効能を発揮する黄色い実、かりんの果物としての特徴や食べ方はなぜか広く知られていません。果物としての特徴、選び方や使いみち、そのまま食べることのない理由、保存方法、料理法など、かりんのおいしい食べ方を中心に解説します。

記事の目次

  1. 1.かりんとは
  2. 2.かりんの果物としての特徴
  3. 3.かりんの美味しい食べ方
  4. 4.かりんの食べ方①蜂蜜漬け
  5. 5.かりんと間違われやすい果実
  6. 6.かりんの育て方
  7. 7.まとめ

かりんの美味しい食べ方

美味しいかりんの選び方

  • 全体が美しい黄色である
  • 甘くフルーティーな香りがある
  • 表面に傷がなく、ツヤがある
  • ふっくらと重量感がある

下ごしらえ

かりんの実は硬い上、ワックスを塗ったようにベタベタするので包丁を入れるときにはケガのないよう注意してください。水洗いしてから水気をとった果実は、縦に半分に切りスプーンなどで種を取り出します。さらに縦半分に切り、必要なら皮を剥きます。剥き方はリンゴと同じ要領です。

かりんの食べ方①蜂蜜漬け

  1. 前述の要領で下ごしらえしたかりんは、皮ごと5mmほどにスライスする
  2. 消毒したガラス瓶にカリンと不織布の袋に入れた種を詰める
  3. 実がしっかりつかるまで蜂蜜を注ぎ入れる
  4. かりんが浮き上がってくるので、1日1回程度瓶ごと振る
  5. 冷暗所に約2カ月おいて実と種を取り出す

かりんの食べ方②かりんジャム

  1. かりんの種と皮(剥き方は下ごしらえを参照)を不織布の袋に入れて鍋にいれる
  2. ひたひたの水を加えて約1時間煮出してエキスだけを濾す
  3. かりんは厚さ5mmにスライスし、かりんの半量の砂糖と種と皮のエキスを鍋に入れる
  4. 弱火で約2時間に煮込む
  5. 色が美しいルビー色に変わり、とろみがついたら火を止める
  6. 消毒したガラス瓶に詰める

かりんの食べ方③かりん酒

  1. かりんの果実500gは皮ごと5mm厚さにスライスする
  2. 消毒したガラス瓶にかりんの実と種、氷砂糖150gを何層かに積み重ねて入れる
  3. ホワイトリカーなどのお酒1000mLをかりんが完全にかぶるように加える
  4. 1カ月に1度は瓶をよく振る
  5. 冷暗所に半年~一年置き、果実と種を取り出す

かりんの食べ方④かりんのジュレ

  1. かりんの種と皮(剥き方は下ごしらえを参照)を不織布の袋に入れる
  2. 厚さ5mmにスライスした実と種を入れた袋を鍋に入れ、弱火で約40分に煮込む
  3. 濾し器でエキスを濾しとる(このときかりんを絞ると渋みが出るので注意)
  4. 1晩かけて濾しとったエキスを鍋に移し、かりんの60%の重さのグラニュー糖を加える
  5. 弱火煮込むとろみが出て美しいルビー色変わったら火を止める
  6. 消毒したガラス瓶に詰める

発酵の止め方

蜂蜜や砂糖につけたかりんはしばらく置くと、白い泡が出てくることがあります。すぐに消える泡なら問題ありませんが、炭酸のように消えないなら発酵しているので、対処が必要です。はちみつをたす、冷蔵庫にいれる、沸騰させるなどして発酵を止めましょう。そのまま発酵が進むとお酒になってしまいます。

次のページではかりんと間違えやすい果物との違いや育て方を解説します。

次のページ

かりんと間違われやすい果実

関連記事

Article Ranking