ニシキギ(錦木)の育て方
耐暑性や耐寒性が強いので、真夏の日照りが強い日や真冬に雪が降るような日でもあまり枯れてしまう心配がありません。また病気や害虫被害を受けにくいのも魅力で、初心者でも簡単に育てられる植物です。そんなニシキギの庭木としての育て方や、上手な管理方法をご紹介します。
育て方①置き場所
日当たりのよい場所が適しています。日陰や半日陰でも育てられますが、あまり太陽の光を当てずに育てるときれいに紅葉しません。耐暑性や耐寒性が強く、夏場の直射日光にも耐えられます。冬場は-10℃まで耐えられるので、初心者でも庭木として簡単に育てられるのが魅力です。
育て方②用土
水はけのよい用土を使用しましょう。市販されている山野草用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に少量の樹皮堆肥を加えた用土を使用します。
育て方③植え付け
植え付けは落葉期に行います。基本的には12月上旬〜2月下旬までに植え付けをするのが適していますが、雪の降るような寒さの厳しい日は避けたほうが安心です。土にあらかじめ穴を掘っておき、根を傷付けないようにていねいに植え付けます。植え付けたあとは根付くまでしっかりと水やりを行いましょう。
育て方④水やり
庭木として育てている場合は、植え付けをしてから約2年は水切れに注意します。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしてください。とくに夏場は乾燥しやすいので、こまめな水やりを心がけましょう。2年経ち、しっかりと根付いたら雨水のみで十分なので、水やりの必要はありません。
育て方⑤肥料
肥料は1月と5月に与えましょう。1月に与える肥料は「寒肥(かんごえ)」という寒い時期に与える肥料です。有機質の肥料を選び、株元に適量与えます。5月は成長期にあたるので緩効性の化成肥料がおすすめです。また、植え付けのときの用土に元肥として有機質の肥料や緩効性の化成肥料を施しても構いません。肥料の与えすぎは根腐れの原因となるので控えてください。
ニシキギの上手な管理方法
- 日当たりのよい場所で育てる
- 水はけのよい用土を使用する
- 植え付けは落葉期に行う
- 水切れに注意する
- 肥料は与えすぎないようにする
ニシキギ(錦木)の剪定方法
枝の成長が早く、葉がどんどん生い茂っていくので剪定は必要な作業です。剪定しないで育てると、枝や葉が増えすぎて風通しが悪くなり、病気や害虫被害を受けやすくなるので注意しましょう。ニシキギの剪定時期や剪定方法を詳しくご紹介します。
剪定時期
落葉期の冬場に剪定を行うのがおすすめです。育成期に剪定を行うと、切り込んだ先から次々と新芽が伸びてきて余計に混み合ってしまう恐れがあります。また、花後に剪定を行うと大切な実の部分まで切り込んでしまい、美しい実が鑑賞できなくなります。そのため、落葉後の休眠期に樹形をきれいに整えるのが最適です。
剪定方法
とても丈夫な植物のため、強く剪定しても枯れる心配は少ないといわれています。まずは、混み合っている枝や重なっている部分を剪定する「間引き剪定」という方法で剪定していきます。次に好きな樹形に整えたり、樹高を調節したりしましょう。
ボタニ子
次のページでは、増やし方やニシキギの種類についてご紹介します。