育て方③植え付け
球根の植え付けは3月〜4月が適期です。あまり早く植え付けると遅霜の被害を受けてしまう恐れがあるので、暖かくなってから植え付けてください。球根を全て埋めてしまうのではなく、上部を1/3ほど土の表面に出すように植えるのがポイントです。地植えにする場合は株間を20cm〜30cmほどあけて植え付けましょう。
鉢植えの場合はいつでも植え付け可能
プランターや植木鉢で育てる場合は、球根を入手したらすぐに植え付けても構いません。基本的には1つの鉢に1つの球根を植えて育てます。大輪の場合は大きく成長すると鉢が倒れてしまう恐れがあるので、プラスチック製ではなく陶器製の鉢を使うのがおすすめです。
育て方④水やり
地植えの場合は雨水のみで十分なため水やりの必要はありません。やや乾燥気味に育てるのがポイントで、とくに球根を植え付けてから芽が出始めるまでは、水やりは控えめにしてください。冬は休眠期に入るので水やりは行いません。秋ごろに葉が枯れ始めたら水を与える量を減らし、冬には球根が完全に乾くようにしましょう。
育て方⑤肥料
植え付けの用土に元肥として「リン酸」「カリ」「チッ素」の3つが同じ量配合されている緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。元肥を施しておけば、開花まで追加で肥料を与える必要はありません。花が終わったら球根に栄養分を行き渡らせるために「カリ」が多く配合されている固形肥料を、株元に適量置き肥してください。
育て方⑥花がら摘み
花後にしっかりと花がら摘みを行うと株をきれいに保てます。花が咲き終わったら花の付け根からハサミで切り取ってください。しばらくすると茎も茶色く枯れ込んでくるので、様子をみながら茎の根元から切り落とします。花がら摘みは株の見た目を美しく保つだけでなく、病気や害虫被害を減らす役割もある大切な作業なので、忘れずに行いましょう。
アマリリスの病気と害虫
高温多湿が苦手なため、風通しの悪い場所で育てていると、病気や害虫被害を受けやすくなるので注意しましょう。アマリリスのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
赤斑病
赤斑病は名前のとおり、感染した部分が赤褐色の斑点模様に変色していく病気です。葉や茎の部分だけでなく、球根にも発症する恐れがあるので、風通しのよい場所で育てたり、水はけのよい用土を使用したりして予防しましょう。
ハダニ
ハダニは葉の裏に寄生する性質があるため、発見が遅れると大量に発生してしまう恐れのある害虫です。見つけたら早めに殺虫剤を散布して駆除してください。水が苦手な性質があるので、定期的に葉水を行うと予防ができます。
まとめ
アマリリスの種類や育て方、病気や害虫被害などをご紹介しました。素敵な花言葉をもち、風水効果やおまじないにも利用されている魅力的な植物です。インパクトのある赤色やポップなピンク色、落ち着いた印象の白色などさまざまな花色があるので、自分のイメージにあったアマリリスを選んでぜひ育ててみてくださいね。