カートマニージョーの育て方！常緑クレマチスの簡単なお手入れ方法は？

カートマニージョーは、ニュージーランドを原産地とする植物です。キンポウゲ科・クレマチス属で、その中でも一年中咲いている「常緑クレマチス」に分類されています。

カートマニージョーが含まれるクレチマス属は、亜種や交配種が多いことで知られています。原種は300種類以上あるといわれ、花色や草丈だけでなく育てる方法もさまざまです。一見して、同じクレマチス属とは思えない花もありますよ。

カートマニージョーは、同じクレマチス属（センニンソウ属）のテッセンのように、旺盛につるを伸ばす種類ではありません。ゆっくり伸びる枝先に、花茎が3～5cmの白い花をたくさん咲かせます。最盛期は株を覆うほどたわわに花をつけ、その美しさがファンを集めいています。また常緑であることから、花後もパセリのようなやや肉厚の葉を観賞できるのも特徴です。

雌雄異花というのも、カートマニジョーの大きな特徴です。花には雄しべしかありません。カートマニージョーを含むフォステリー系のクレマチスは雄しべと雌しべで受粉して種を作らないため、挿し木で増やします。

カートマニージョーは比較的有名な植物で、園芸店やホームセンターなどで販売されています。しかし近年は花の美しさからガーデニングで人気を集め、実店舗では取り扱いがない場合があります。そのようなときは通販サイトをのぞいてみましょう。

カートマニージョーは、クレマチスの中でも比較的育てやすい種類の植物です。日ごろの適切なお手入れで、開花時にたくさんの花を咲かせましょう。

カートマニージョーは基本的に、風通しがよく日当たりのよい場所で管理をします。屋内でも管理できますが多湿を嫌う植物で、風が吹き抜けるような屋外の置き場が最適です。梅雨の時期や盛夏の高温多湿になる時期は、日陰になる屋根の下や一時的に屋内にカートマニージョーを入れると株が弱るのを防げます。また耐寒性があるため、屋外の置き場所で冬越ししても問題ありません。

カートマニージョーは、水はけのよい土を好みます。山野草の土やクレマチス専用の土を使いましょう。どちらも水はけに優れており、カートマニジョーが生まれ育った土に近い環境です。植木鉢に軽石を敷き、その上から土をかぶせると水はけがよくなって根腐れを防げます。

常緑クレマチスは直根性のため、根が下に伸びていきます。下に伸びる根にあわせて、深めの鉢を用意しましょう。なるべく根を傷めないように気をつけて鉢に植えてください。植え替え時も同様です。根づまりをして株を弱らせないために、2年に1回を目安に一回り大きめの鉢に植え替えましょう。

カートマニージョーの成長期は春と秋にあたり、主にその時期に緩効性肥料を与えます。クレマチス専用の肥料を使うのもよい方法です。それほど肥料を好む植物ではないため、神経質に与えなくも問題ありません。

過湿を嫌うカートマニージョーには、基本的には土が乾いたら水やりをします。頻繁に与えると根腐れを起こすため、土をよく観察してから水やりをしましょう。地植えの場合は週に1回程度、土が乾いていたら水を与えます。梅雨の長雨や台風の予報が出た日から、水やりを控えるのが根腐れを起こさせないコツです。

カートマニージョーにつきやすい害虫はアブラムシです。見つけ次第、捕殺や殺虫剤で対処しましょう。アブラムシを寄せつけないように、先に忌避剤をつかうのもひとつの手段です。また、かかりやすい病気にはうどんこ病があげられます。うどんこ病は風通しのよい場所を嫌うため、適切な置き場所を選んで病気を防ぎましょう。

カートマニージョーの剪定のコツは、株の根元近くて切るような強剪定は避けることです。カートマニージョーは葉の根元から枝を伸ばし、翌年その枝の葉の根元から花をつける性質があるため葉を多く残して剪定します。花が咲いた後、花をつけた茎を軽く剪定すると翌年も大きく成長します。また、枯れた花は残したままにすると病気の原因になるため、こまめに除去しましょう。

ガーデニングで人気のカートマニージョーは、上手に育てると最盛期に100輪もの花を咲かせることもあります。美しい花を咲かせるための手入れが比較的難しくない点も人気の理由といえますね。話題のカートマニージョーを見事に咲かせてみましょう。