スダジイとは?植物としての特徴・見分け方から利用法や育て方まで解説

スダジイとは?植物としての特徴・見分け方から利用法や育て方まで解説

スダジイという植物をご存知ですか?スダジイは秋になるとどんぐりが楽しめる植物です。今回はスダジイの特徴やにおいの正体、栽培方法を紹介していきます。管理を怠らなければ、初心者でも育てやすいですよ。どのような利用方法があるのかもあわせて見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.スダジイとはどんな植物?
  2. 2.スダジイの特徴
  3. 3.スダジイの仲間と見分け方
  4. 4.スダジイの利用方法
  5. 5.スダジイの育て方
  6. 6.スダジイの管理方法と増やし方
  7. 7.まとめ

スダジイの育て方

Photo by nubobo

スダジイは日本の環境でも栽培がしやすい植物です。庭のシンボルツリーとして植えてみるのもよいですね。大きく育つ傾向があるため、住環境にあわせて手入れを行ってください。それでは、スダジイの栽培方法を紹介します。

栽培カレンダー

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け、種まき                
肥料                      
剪定                  

育て方①植え付け方法

スダジイの植え付け時期は、春または秋頃です。園芸店などで苗を仕入れるか、どんぐりを植え付けて栽培を始めましょう。苗の場合は大きく掘った穴に、根を広げるように植えるのがポイントです。

どんぐりを植え付ける場合は?

乾燥してしまったどんぐりでは、芽が出ないことがあります。どんぐりは湿り気があるうちに土に埋めてしまいましょう。どんぐりを保存しておきたい場合は、湿った砂と一緒に保存しておくとよいですよ。

育て方②栽培環境

スジタイは、暖かく日当たりがよい環境を好みます。適度に湿った環境も好むため、明るい日陰でも栽培が楽しめます。どのような土質でも元気に育ってくれますが、寒さは苦手です。寒冷地は栽培には向いていません。

育て方③水やり

植え付けてからしばらくは、乾燥に気をつけて水やりをします。しっかり根が定着したら水やりは控えて、できるだけ自然に任せます。夏場など日照りが続くようなときは、状態を見て水やりをしてください。

育て方④肥料は必要?

スダジイは肥料がなくてもよく育ちます。肥料を与えるならば冬に1回、油かすを混ぜた化成肥料をまきましょう。株の周囲に溝を掘り、そのなかに肥料をまきます。

育て方⑤病気

スダジイがかかる病気には、紋羽病とうどんこ病があります。どちらも葉に栄養がいきわたらなくなってしまう病気のため、できるだけ早めに対策をしましょう。どちらも春と夏に薬剤を使うことで防げます。

紋羽病

根が腐ってしまう、カビが原因の病気です。消毒した土を入れ替える作業が必要ですが、大きい植物の場合は作業が大変なため、栽培をあきらめなければいけないケースも出てきます。植え付けの前に消毒液で根を消毒しておくとよいですよ。

うどんこ病

葉または茎などに発生するカビの一種で、小麦粉をまぶしたような状態になります。薬剤で対処できますが、植物の風通しをよくするなど栽培環境の見直しも大切です。

育て方⑥害虫

スダジイの花が咲く頃、そのにおいに誘われてたくさんの虫がやってきます。なかには葉を食べてしまうガの幼虫や、木を食べてしまうカミキリムシの幼虫など害虫も寄ってきてしまいます。定期的にチェックして、早めに退治しましょう。

ケムシ(ガの幼虫)

ケムシといってもいろいろな種類がいますが、共通するのは葉を食べてしまう害虫ということです。毒性の毛をもつケムシもいるため、素手では触らないように気をつけてください。成虫になる前に、殺虫剤で駆除していきましょう。

テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)

カミキリムシは木に穴をあけて、そのなかに卵を産み付けます。幼虫はテッポウムシと呼ばれ、内側から樹木を食べてしまう害虫です。カミキリムシ用の殺虫剤を穴の中にまいて退治してください。

続いてスダジイの管理方法と増やし方を紹介します。

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スダジイの管理方法と増やし方

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