ゼニアオイ(銭葵)とは?花言葉・開花時期などの特徴や育て方を解説

ゼニアオイ(銭葵)とは?花言葉・開花時期などの特徴や育て方を解説

ゼニアオイ(銭葵)という花をご存じですか?初夏から真夏にかけてピンク色の花をたくさん咲かせる、背の高いハーブの仲間です。今回はゼニアオイの花言葉や近似品種との比較とあわせて、ゼニアオイの開花時期、植物としての特徴と育て方を中心に解説していきます。

記事の目次

  1. 1.ゼニアオイとは
  2. 2.ゼニアオイとウスベニアオイ
  3. 3.ゼニアオイの育て方
  4. 4.まとめ

④株分け

Photo by Mp Rey

株が大きくなりすぎたら株分けをしましょう。株分けの時期は地上部が枯れる10月~11月ごろがよいでしょう。株全体を掘り起こし、新芽が出ている場合は、各株に均等につくように気をつけてハサミで切り分けましょう。

⑤冬越し

Photo by Starr Environmental

ゼニアオイは耐寒性の強い植物です。冬越しも特にマルチングなどの防寒対策は必要ありません。寒冷地では葉が落ちますが、暖地では上の画像のように新芽を出し、常緑で冬を越します。しっかりと育った茎からは、小さくかわいらしい花とは対照的に力強さを感じる方も多いでしょう。

⑥病害虫の対策

ワタノメイガ(ハマキムシ)

Photo by Starr Environmental

ゼニアオイはアオイ科の植物なのですが、このアオイ科の植物の天敵ともいえるのがワタノメイガ(ハマキムシ)で、かなりの高確率で被害を受けます。葉や芽を食害しますので、見かけたら丸まった葉ごと摘み取って捕殺を心がけましょう。幼虫は巻いたり、つづられた葉の中に生息しているので薬剤が効きにくい場合があります。

アブラムシ

Photo by Starr Environmental

柔らかい新芽や葉が大好きなアブラムシは、ゼニアオイにもよく発生します。見た目も悪く、生育にも悪影響ですので、広範囲にわたる場合は、オルトラン水和剤などを散布して対処しましょう。春先の成長期は特に要注意です。

うどんこ病

Photo by Plant pests and diseases

上記の虫の害ほどではありませんが、まれにうどんこ病にかかることがあります。うどんこ病は糸状菌によるカビが原因です。うどんこ病にかかった部分は光合成ができなくなるため、植物の生育が鈍ってしまいます。放っておくと周囲に被害が拡大しますので薬剤を散布しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

それでは、ゼニアオイの成育歴と育て方のチェックポイントです。

ゼニアオイの成育歴
1月~2月 休眠期 土づくり(腐葉土)
3月~4月 種まき 害虫対策
4月~6月 植え付け 多肥は厳禁
5月~8月中旬 開花期(花の収穫)
9月 種まき・植え付け  
10月~11月 株分け 新芽が等分につくように切り分ける
11月~12月 休眠期

ゼニアオイの育て方

  • 種まきは株間を50cmほどあける。
  • 水やりは鉢土が乾いたときのみ。地植えの場合は不要。
  • 多肥は徒長の原因となるので控える。
  • 過保護にするよりも放任で育てたほうがよく育つ。
  • ワタノメイガ(ハマキムシ)対策を行うこと。

まとめ

Photo by Deanster1983 who's mostly off

背の高い真夏のハーブ「ゼニアオイ」をご紹介してきました。太陽に向かって真っすぐに育つ姿は見ていて気持ちがいいですね。ゼニアオイは開花期間も長いので、ハーブガーデンの背景として取り入れてみてはいかがでしょうか?ウスベニアオイと混植してみても、色違いで楽しめるかもしれませんね。

藤茶話
ライター

藤茶話

失敗の多い園芸オタク。今年はギボウシの庭をつくります!

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