ガザニアとは
ガザニアは南アフリカ原産で、多年草として毎年花を楽しめる草花です。しかし、寒気に弱いため、日本では一年草として扱われています。夏の花としてガーデニングに人気の植物で、花壇や寄せ植え、グラウンドカバーとして育てられます。初夏のガーデニングを盛り上げてくれる花ですよ。
基本情報
園芸分類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
草丈・樹高 | 15cm~40cm |
花色 | 黄、オレンジ、白、ピンク、赤 |
耐暑性・耐寒性 | 強い・やや弱い |
原産地 | 南アフリカ |
科・属 | キク科・ガザニア属 |
花言葉
ガザニアには、美しく華やかに咲くイメージから「きらびやか」、見た人を笑顔に変えてしまう不思議な魅力から「笑顔で答える」という花言葉がついています。また、胸につける勲章に似ていることから、「あなたを誇りに思う」という花言葉もつけられました。日本では勲章菊とも呼ばれていますよ。
ボタニ子
特徴
特徴①花
まるで勲章のようにも見える特徴てきな花は、晴れた日に開き、曇りや雨の日には閉じています。ガザニアの花は日光を浴びることで開くからです。鮮やかな花色が豊富で、他種との交配によってピンクや白、褐色などの花が楽しめるのも特徴的です。一重咲きだけでなく、八重咲のガザニアもあります。
特長②茎・葉の特徴
ガザニアは、草丈が高いもので40cmにまで成長します。濃い緑色の葉がロゼット状に広がるのも特徴です。また、銀葉の種類もあります。
ガザニアの種類
ガザニアは原産地である南アフリカで、約40種類の品種が分布しています。ヨーロッパを中心に品種改良がされたのち、現在の多種多様な色合いとサイズのガザニアがガーデニングで楽しめるようになりました。
タイガーミックス
ガザニアタイガーミックス
参考価格: 1,500円
日本で楽しまれているガザニアの一般的な品種が「タイガーミックス」です。タイガーミックスは花弁の模様が特徴的で、ストライプに色が展開しています。オレンジ(赤茶色)のストライプ柄、白と黄色と紫のストライプがあるなど、その色合いは豊富です。
ガズー
「ガズー」は、ガズーシリーズと呼ばれているガザニアの種類です。開花した花は10cm以上の大輪で、ガザニアのなかでもとても大きな花を咲かせるのが特徴です。花茎の高さも30cmまで伸びることがあるため、少し背の低いほかの花と寄せ植えし、ガーデニングを楽しむのに適しています。
宿根ガザニア
ガザニア 白花 宿根 30本
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「宿根ガザニア」は、耐暑性・耐寒性に優れているという特徴があります。一般的なガザニアは日本の夏の湿気と冬の激しい寒さに耐えられず、夏越し・冬越しができない場合があります。そのため日本では多年草ではなく一年草として扱われていました。しかしそんな日本でも比較的育てやすく、多年草として扱われるのが宿根ガザニアです。
ガザニアの育て方
栽培カレンダー
ガザニアは4月〜10月初旬に開花します。白や黄色、オレンジやピンクなどの花を、春~秋までの長い期間楽しめます。種まきは3月と9月、植え付け・植え替えは春の3月下旬〜5月上旬、秋の9月下旬〜11月上旬の2回です。春に種まき、植え付けができなかった場合は秋に行うとよいでしょう。肥料は、植え付け時とほぼ同時期に行います。
育て方①栽培環境
ガザニアは、日光を浴びることでぐんぐんと成長し美しい花を咲かせます。日光を十分に浴びていないと蕾のまま開花しないため、日当たりのよい場所に植えることは必須条件です。また多湿に弱く乾燥に強いため、風通しがよい場所に鉢を置く、または植えましょう。雨の多い時期は、可能な限り軒下などの雨の当たらない場所へ移動してください。特に5月〜6月の梅雨の時期は、株の様子を気にかけましょう。
育て方②用土
乾燥に強いガザニアには、水はけのよい土壌が適しています。赤玉土5:腐葉土3:川砂2の割合でブレンドしましょう。川砂はパーライトやバーミキュライトなどに変更してもOKです。これらをすき込むことで水はけがよくなり、フカフカとした土壌を作れます。もちろん市販の培養土使用しても問題ありません。元肥として、緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。
【アイリスオーヤマ】花・野菜の培養土
アイリスオーヤマ花・野菜の培養土 ゴールデン粒状培養土
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「花・野菜の培養土」は、バーク堆肥、粒状培養土、パーライトがすき込まれた培養土です。があニアのガ元肥として、使いやすくおすすめです。
育て方②種まき
ガザニアの種まきに適した時期は、春の3月と秋の9月の2回です。光を苦手とする種なので、しっかりと土をかぶせましょう。ガザニアの発芽する適温は15℃〜20℃です。種まきから栽培する際は、種まき用、挿し芽用の土を使用することをおすすめします。
【花ごころ】さし芽種まきの土
花ごころ さし芽種まきの土
参考価格: 565円
花ごころの「さし芽種まきの土」は、挿し芽・挿し木・種まきに適した用土です。活力剤配合で発芽した植物の苗を丈夫に成長させます。
3月ごろに種をまくと7月ごろからきれいな花が咲きます。3月の種まき時期を逃してしまった場合は、9月の種まきが適していますが、この場合冬越しをしなければならないため難易度がやや高めです。しかし、秋に種まきすると株が大きく育つため、4月からたくさんの花を咲かせるメリットもあります。
成長したら植え付ける
ガザニアは通常1週間ほどで発芽します。葉が3枚以上になったころに鉢やプランターに植え替えましょう。最初から大きなプランターや庭の花壇に種まきをした場合は、丈夫に育っている芽以外を抜いて間引きしてください。最終的には株間を20〜30cmになるように間引きします。
ガザニアの種まきのポイント
- 種まきをする際の土は、市販の種まき用を使う
- 種まきでは土をしっかり被せる
育て方③植え付け・植え替え
植え付け
ガザニアの植え付けは春の3月下旬〜5月上旬、秋の9月下旬〜11月上旬に行います。苗の状態で購入したガザニアを鉢や花壇に植え付けます。適した鉢のサイズは苗より一回り大きなものです。横に広がりながら育つ植物なため、花壇の場合、株間は20cmほど空けるようにしてください。また、鉢植えの際は鉢底石(軽石)を敷き、水はけのよい状態をつくりましょう。
植え替え
植え替えは、鉢に植え付けたガザニアが成長しすぎてしまった場合に行います。植え替えの目安は2〜3年に1回です。適した時期は植え付け時期とほぼ同じ、春の3月下旬〜5月上旬、秋は開花が終わったころの10月〜11月上旬です。鉢底から根が出てきていたら、植え替えると覚えておきましょう。
ボタニ子
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どれも素敵な花言葉だから、プレゼントにもピッタリだね!夏の花の寄せ植えを贈るのもいいアイデアかも。