ガザニアとは？種類・花言葉などの特徴や綺麗な花を咲かせるコツを解説！

ガザニアはプランターや鉢植えの場合、水を与えすぎると過湿状態になり根腐れを起こすことがあります。乾燥に強い植物なため、土の表面が乾いてから水をたっぷり与えます。鉢底から流れ出るまで水を与えましょう。たっぷり水を与えることで、土中の空気の入れ替えができます。地植えの場合の水やりは不要です。自然な降雨に任せましょう。

冬は夏と違い、ガザニアの成長がゆっくりになる時期です。生育期を過ぎた時期に突入するため、水を吸い上げる力が弱まっている状態です。そのため、土の表面が乾燥して2〜3日経ってからの水やりが適しています。乾燥に強い種類の花なので、すぐに水を与えないことを意識して育てましょう。

追肥は花が咲く時期と同じ頃を目安にします。生育期にあたるので、元気に咲くようにできるだけ切らさないように液体肥料を与えましょう。月に3回程度、1週間～10日に1回、適した量を与えます。肥料の注意書きをよく読んで使用してください。

春～初夏、秋にかけての長い間花を咲かせるガザニアは、開花時・開花後もしっかりと手入れをしなければ、美しい花を次々と咲かせ続けられません。開花した後の終わった花がらはこまめに取り除きます。株の根元から剪定し、花がらを取り除いてください。

開花の時期が終わると、冬越しの時期が訪れます。ガザニアの生育適温は20℃〜23℃で寒さに弱いため、日本では多年草ではなく一年草として扱われるのが一般的です。特に南関東より北上した地域では冬越しが難しい植物です。しかし上手に管理すると冬越しし、多年草としても育てられます。

冬越しで重要なのは霜よけと凍結対策です。鉢植えの場合は、室内に移動させましょう。庭や花壇への地植えであれば、株元に腐葉土などを敷くなど「マルチング」することで冬越しが可能です。霜や露で枯れないように注意しなければなりません。

ガザニアの増やし方は「挿し木」と「株分け」です。手順を守れば、意外に簡単に増やすことが可能です。

挿し木は、切った茎を土に挿して根を生えさせる増やし方です。この方法が適した時期は、花の時期が終わった9月〜10月頃です。挿し木に使用する茎は、先端7cm〜8cmほどの部分で切りましょう。株元に近い、太めに育っている茎を選ぶと根が伸びやすく育ちやすいです。使用する土は、種まき用・挿し木用が適しています。土に挿す部分の茎に葉がついている場合は取り除きましょう。

ガザニアの、もう1つの増やし方が「株分け」です。株分けは花が咲く前の3月下旬〜5月、または開花が終わった10月ごろに行うのが適しています。植え替えと同時に行うと、余計な手間がなく株分けできますね。株を割く際のポイントは、1つの株に3〜5個程度ずつ芽がつくようにしておくことです。また挿し木や株分けをするときは、病気を持った土がついていない清潔な道具を使いましょう。

ガザニアがかかりやすい病気は「うどんこ病」です。土中でカビ菌が植物に住み着き、葉の表面を白い粉状のもので埋め尽くそうとします。白いものに覆われた葉は光合成ができなくなり、徐々に枯れてしまいます。発見した場合は白くなっている葉を取り除き、薬剤を散布しましょう。

アブラムシは風通しの悪い状態になると発生しやすい虫です。大量に発生し一晩で葉の色が一変してしまいます。見つけたらテープなどを使って剥がしたり殺虫剤で対処したりします。

ハマキガの幼虫のハマキムシは、糸を使い葉に内巻きで巻きついてしまう虫です。巻かれた葉があった場合、中を覗くとハマキムシが確認できます。葉や芽を食べてしてしまうため、その葉は取り除きます。殺虫剤を使用する場合、散布タイプでは葉の中の害虫に届かないため、浸透タイプを選びましょう。
 

ガザニアをガーデニングで楽しむなら、寄せ植えがおすすめです。庭の花壇に植えても楽しめますが、それが可能でない方も多いでしょう。特にベランダガーデニングなら、寄せ植えで観賞してみましょう。

まずはガザニアと同じく、乾燥に強い特徴をもつ植物を選ぶのがおすすめです。またガザニアは草丈が10〜15cm、高いもので40cmに成長し大輪の花を咲かせる植物です。大輪であることから、寄せ植えにすると主役級の花になります。これらを意識すると、あわせる花が選びやすくなるでしょう。

乾燥に強いイングリッシュラベンダーは背の高い花なので、10cm程度のガザニアと合わせるとバランスがとれます。アイビーやヘリクリサムペティオラレと寄せ植えをする場合は、草丈が高く成長する種類のガザニアを選びましょう。

吊すタイプのガーデニングポット「ハンギングバスケット」での寄せ植えも、目を楽しませてくれますよ。ハンギングは吊る場所と受け皿があれば、室内でも使用可能です。インテリア性も高いですよ。

夏の花の代名詞ともいえるガザニアは、ガーデニングで主役になるような大輪の花を咲かせます。花言葉のようにきらびやかなガザニアを、育て方のコツを押さえてぜひ育ててみましょう。明るい花言葉から、育てたガザニアを寄せ植えにして、大切な人に贈るのもおすすめですよ。