フルーツカービングとは
カービング(Carving)は、「彫刻」を意味します。フルーツカービングは専用ナイフで、野菜や果物に花や鳥などの模様を彫刻する、タイの伝統工芸です。野菜や果物は柔らかく彫刻しやすいため、カービング教室が開かれるほど、気軽でかんたんに始められる趣味として高い人気を誇っています。
フルーツカービングの歴史
フルーツカービングの発祥は700年前にさかのぼります。タイの宮廷の子女たちが、王様の料理を華やかにするために彫刻で飾ったのが始まりです。その華やかさから、大事な儀式の際に使用されるようになり、子女から子女へ受け継がれて行くことになります。現在では「タイカービング」とも言われるほど、タイが誇る伝統文化に成長しました。
フルーツカービングに必要な道具とは
必要な道具①ナイフ
カービングに必要な道具の1つは、専用のナイフです。カービングナイフは全長20cm弱で、柄の部分が7割を占め、刃は小さくできています。持ち手は木製、ステンレス、プラスチックの3種類があります。カービングは長時間の細かい作業になるため、疲れにくく自分の手になじむものを選びましょう。刃のしなり具合はさまざまですが、初心者の方には、しなりの少ないものがおすすめです。
必要な道具②野菜や果物
必要な道具の2つめは、彫刻する対象の野菜や果物です。ナイフがスムーズに動かせないほど堅いものや、少しの力で崩れてしまうほど柔らかいものは、カービングには向いていません。カービングしやすいのは、スイカやメロン、パイン、りんご、パパイヤ、にんじん、大根、ラディッシュ、ブロッコリーなどです。初心者の方には、片手でしっかりと握れる大きさのものを選ぶことをおすすめします。
フルーツカービングのアイディア13選をご紹介
SNSでもフルーツカービングに挑戦されている方はたくさんいます。そこで今回は、様々な果物や野菜を使った素敵なフルーツカービングのアイディアを紹介します。
スイカ
かんたんに作れるバラのモチーフ
スイカは、表面積が大きく適度な堅さを持ち、フルーツカービング初心者にも扱いやすい素材です。バラのモチーフは、難しそうに思えるかもしれませんが、1つ1つの工程は単純なので、比較的かんたんでチャレンジしやすい作品になっています。
心を込めたメッセージを添えて
スイカがフルーツカービングの素材に選ばれる理由の1つは、色にあります。皮の外側の緑、内側の白、果肉の赤の3色を持ち、彫刻のしかたによってさまざまなデザインを楽しめます。表面積が広いため、文字が彫るやすいのもメリットの1つです。誕生日や結婚式など、お祝いの場を華やかにしてくれます。
ボタニ子
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