サンザシ(山査子)の育て方!肥料・収穫の時期や実の利用方法を紹介!

サンザシ(山査子)の育て方!肥料・収穫の時期や実の利用方法を紹介!

酸味のある果実をつけるサンザシの木は盆栽としても人気です。寒さにも強いので育て方は簡単です。そんなサンザシの種まき、肥料、剪定時期などの育て方、漢方の生薬としての効果や効能、おいしい食べ方など、栄養豊富なサンザシについて詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.サンザシとは
  2. 2.サンザシの育て方
  3. 3.サンザシのおいしい食べ方
  4. 4.サンザシの栄養と効果・効能
  5. 5.まとめ

サンザシとは

基本情報

Photo byHeidelbergerin

和名 サンザシ(山査子、山樝子)
学名 Crataegus cuneata
英名 haws
Japanese hawthorn
科名 バラ科 Rosaceae
属名 サンザシ属 Crataegus
樹高 1.5~3m
形態 落葉低木
原産 中国中南部

サンザシの花言葉

Photo byjhenning

サンザシの花言葉は「希望」と「慎重」です。1年でもっとも美しい季節、英語ではメイフラワーとも呼ばる5月に白い花を咲かせるころから「希望」とされました。もう1つの「慎重」という花言葉は、サンザシの枝にあるトゲに由来するといわれます。サンザシに触れるときは「慎重」に!

歴史

サンザシが中国から日本にやってきたのは江戸時代(1734年)で、小石川御薬園と駒場薬園に漢方薬の生薬として効能を持つ木として持ち込まれました。中国では、消化を促進する効能があるとされ、サンザシの実を砂糖漬けにして食後に食べていました。現在では観賞用として庭に植えられ、盆栽としても親しまれています。

植物としての特徴

サンザシの木は1.5~3mほどになり、枝は分岐が多く、小枝には短い枝が変形してできた小さな棘があります。葉は長さ3~8cmの卵型で、縁には粗い鋸歯があり、葉の先端部が3~5裂するのが特徴です。開花時期は4~5月で、甘く爽やかな香りが特徴の5弁の白い花を枝先につけます。

果実の特徴

10月には直径1~2cmの球形の果実がつきます。果実が熟すとツヤのある黄褐色になり、頂の萼(がく)の基部の下部にくぼみがあるのが特徴です。この果実には独特の香りと酸味があり食べられます。

サンザシの育て方

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サンザシは寒冷地に自生しているため、寒さにはとても強く暑さにも比較的強いので栽培は簡単です。春には花、秋には果実、その後紅葉も楽しめるので、生け垣や盆栽としてもおすすめです。

栽培カレンダー

出典:筆者作成

育て方①適した環境

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日当たりのよい場所を好みますが、夏の西日には弱いので、地植えには西日の当たらない水はけのよい場所を選びましょう。また、夏に極度に乾燥するような場所は避けてください。鉢植えなら1年中戸外で育てられますが、真夏の暑い時期には半日陰へ、それ以外の季節には日なたに置くようにします。

育て方②用土

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地植え、鉢植えともに水はけ、水もちのよい培養土を準備します。鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)、鹿沼土、腐葉土、黒土、川砂などを同程度の割合で混ぜて使用するとよいでしょう。

次のページでは、サンザシの「育て方③植え付けと植え替え」について解説します。

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サンザシのおいしい食べ方

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