アピオス(ほど芋)とは?特徴・育て方から効能や食べ方までご紹介!

アピオス(ほど芋)とは?特徴・育て方から効能や食べ方までご紹介!

アピオスをご存知でしょうか。「アメリカほど芋」とも呼ばれている、非常に栄養価が高いことで有名な野菜です。原産地では古い昔から、先住民族の戦闘食とされてきました。今回は特徴や栄養成分や効能、育て方や食べ方など、アピオスに関するいろいろな情報を紹介します。

記事の目次

  1. 1.アピオス(ほど芋)の概要
  2. 2.アピオスの特徴
  3. 3.アピオスの栄養と効能
  4. 4.アピオスの育て方
  5. 5.アピオスのおいしい食べ方7選
  6. 6.まとめ

アピオスの栄養と効能

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前にも触れたように、アピオスは「世界三大健康野菜」の1つに数えられるほど、栄養価が高く、さまざまな効能が期待できるのが大きな特徴の野菜です。国内の主要生産地である青森県の県南地方では、他家へ嫁ぐ娘に母親が「体が弱ったときは、これを掘って食べなさい」と、アピオスの種芋を持たせたという言い伝えがあります。そんなアピオスに含まれている栄養素や効能を見ていきましょう。

栄養・効能①カルシウム

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カルシウムを多く含む食品といえば乳製品が有名ですね。しかし、じつはアピオスにもカルシウムが含まれています。カルシウムは他の芋類にも含まれていますが、そのなかでもアピオスの含有量は飛びぬけて多いです。カルシウムは骨や歯の元になる栄養成分として知られていますが、血液の凝固や神経の刺激伝達にも大きく関与しており、神経を安定させる効果があるとされています。

カルシウムはリン酸カルシウムとして骨や歯の原料となり、ケガをした際の血液凝固にも効果があります。アピオスにはカルシウムがじゃがいもの30倍含まれており、他のイモ類と比べてもその含有量は桁違いです。

栄養・効能②ペプチド

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マメ科の野菜であるアピオスには、大豆などの豆類に含まれている栄養成分が多く含まれています。ペプチドもその1つです。ペプチドはタンパク質とアミノ酸の中間の性質を持つ栄養成分で、元になった食材やたんぱく質の種類によって働きが異なります。アピオスのペプチドはたんぱく質由来のもので、血圧降下作用を期待されています。

アピオスに含まれているペプチドに、血圧降下作用があるとされています。

栄養・効能③ビタミンE

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アピオスは、野菜によく含まれているビタミン類も有しています。なかでも特筆すべきは、ビタミンEが含まれていることでしょう。じつは芋類はビタミンを豊富に含むものが多いのですが、ビタミンEを含むものはありませんでした。しかしアピオスには豊富に含まれています。ビタミンEは強い抗酸化作用を持つことから、エイジングケア効果を期待されている栄養成分です。

アピオスは、マメ科の健康野菜で地下茎のイモの部分は、栄養価が高く、他のイモ類にはないとされるビタミンEも含んでいます。

栄養・効能④鉄分・食物繊維

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アピオスは鉄分や植物繊維を豊富に含んでいます。その量は芋類のなかでもとびぬけて多く、鉄分はジャガイモの4倍、食物繊維はサツマイモの3倍あるといわれるほどです。鉄分はヘモグロビンを構成することから貧血予防効果、食物繊維は血糖値上昇抑制および整腸効果があるとされています。ゆえにアピオスにも貧血や便秘の予防・改善効果が期待できるというわけです。

見た目や食味が似ているジャガイモと比較すると、カルシウムは30倍、たんぱく質は3倍、鉄分は4倍も多く含まれています。
食物繊維も豊富で、サツマイモの3倍。また、ビタミンEやサポニン、イソフラボンも含まれており美容にも健康にも最適な食材です。

アピオスの育て方

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ここからは、アピオスの育て方について紹介します。アピオスはグリーンカーテンにできるほど成長力があり、無農薬栽培も可能なほど丈夫な野菜です。東北地方で栽培されているため、寒冷地向けの野菜と思われることが多いですが、実際は東北地方以西~九州地方でも栽培できます。育て方のポイントをしっかりおさえて、健やかに育てましょう。

アピオスの育て方:1年間の管理スケジュール

行う作業 作業の適期
開花時期 6月~8月
植え付け 3月~4月
肥料 3月(元肥)、7月~8月(追肥)

上記の表は、アピオスの1年間の管理スケジュールを大まかにまとめたものです。もちろん、栽培に必要な作業は上記以外にもいろいろありますし、適期も栽培環境やその年の気候などによってズレることがあります。上記の表は、あくまでも目安程度にとどめておきましょう。

育て方①栽培環境

Photo byHans

アピオスが好むのは、日当たりがよい場所です。また、アピオスのような栄養価が高い実をつける野菜は、土からの養分を多く吸収します。そのため肥沃で水はけがよい土を好むので、植え付ける場所の土には堆肥か腐葉土、肥料を混ぜ込んでおきましょう。酸性の土質のほうがよく育つので、土質がアルカリ性寄りの場合は、ピートモスを少量混ぜて酸性にします。

鉢植えやプランターで育てる場合は、市販の培養土でOKだよ。

次のページは「育て方②植え付け」です。

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アピオスのおいしい食べ方7選

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