ヒメシャラの特徴
特徴①幹
ヒメシャラの幹は、成長するにつれて樹皮がはがれ、赤褐色になります。赤くツルツルとした幹は美しく、幹だけでも鑑賞するに値するでしょう。美しい幹は、ヒメシャラの大きな特徴になります。
ボタニ子
ヒメシャラは幹の美しさから、白樺・青桐と並んで、「日本三大美幹」とされているんです!
特徴②葉
葉は、明るく爽やかな薄緑色をしています。5~7cmと小さめの葉で、薄く涼し気な印象です。秋、10~11月頃には、葉がオレンジや赤色に染まり、紅葉も楽しめます。落葉高木のため冬には落葉しますが、春に芽吹いた新緑の美しい葉は、見応えたっぷりです。
特徴③花
6~7月に、枝にたくさんの花を咲かせます。花は、直径2cmほどの小さな白い花で、ツバキの花の形によく似ています。清楚でかわいらしい姿は微笑ましく、毎年の楽しみになるでしょう。
ヒメシャラの育て方
育て方①環境
日当たりのよいところ、または半日陰の環境が適しています。しかし、夏の強い直射日光や西日を嫌うため、植え場所に悩むようであれば、半日陰がおすすめです。ヒメシャラは一度地植えをし、成長すると移植を嫌います。地植えするときは、ヒメシャラの性質をよく考えて植えましょう。また、病害虫を防ぐために、風通しをよくするのも管理のコツです。
育て方②用土
肥沃な土、耕土が深い場所を好みます。植え付けるときに、腐葉土をたっぷり混ぜるとよいでしょう。また、鉢植えで育てる場合は、有機物をたくさん含んだ黒土に、腐葉土を混ぜた用土を使用してください。
ボタ爺
黒土は、保水性も高いから、乾燥に弱いヒメシャラに向くぞ。腐葉土は、通気性を補ってくれる役割があるため、必ず混ぜて使うことがコツじゃ。
育て方③水やり
乾燥に弱く、水切れをすると枯れやすくなります。植え付けて1~2年のうちは、地植えでも水やりをしてください。水切れをしてくると、葉が垂れ下がり放置しておけば枯れてしまいます。葉の状態も目安に、たっぷり水を与えましょう。夏は水切れしやすいため、株元に腐葉土を敷くことをおすすめします。
根付いて成長してくると降雨だけでも大丈夫ですが、日照りが続くようなときには、水やりをしてください。
出典:写真AC