ヒメシャラの上手な管理方法のコツ
基本の育て方を確認してきましたが、ヒメシャラをさらに上手に管理するコツをお伝えします。ヒメシャラは根を浅く張るため、直射日光や乾燥などに弱く、枯れてしまうことがあります。シンボルツリーや庭木として長く付き合い、枯らさないためにも、管理方法のコツをしっかりつかんでください。
管理方法のコツはマルチング
マルチングが必要な理由
ヒメシャラは、直射日光や乾燥が苦手です。株元に直射日光が長く当たれば株が弱り、最悪な場合、そのまま立ち枯れてしまうことがあります。マルチングで株元を守れば、直射日光を防げるでしょう。また、ヒメシャラは水切れをすると枯れやすくなります。マルチングをすることで、水分の蒸発を防いでくれるでしょう。
腐葉土やグランドカバーがおすすめ
ヒメシャラのマルチングには、腐葉土がおすすめです。水分の蒸発や真夏の高温を防ぐだけでなく、真冬の防寒対策にもなります。また、株元の周りに、グランドカバーになるような草花や低木を一緒に植えるのもコツです。乾燥を防ぎ、日陰を作ってくれるため、日光が直接株元に当たらないので傷みません。
上手な管理方法のコツ
- 株元にマルチングをする
- マルチングは、ヒメシャラの苦手な乾燥と直射日光を防ぐ役割をする
- マルチングには、腐葉土や草花などのグランドカバーが最適
ヒメシャラとシャラ(ナツツバキ)との違い
庭木の種類に、「シャラ」という名前の木があるのをご存知でしょうか。ヒメシャラとよく似た名前のために、どちらを植えようか悩むこともあるかもしれません。実際に園芸店やホームセンターなどで、シャラとヒメシャラはすぐ隣に並んでいる様子が多く見受けられます。シャラとの違いはあるのか、2種の「違い」を解説します。
違い①花と葉の大きさ
シャラとヒメシャラは、花と葉の大きさが違います。ヒメシャラの「ヒメ」は名前の通り、シャラよりも花や葉が小さいことに由来しています。そのため、シャラの花が5~7cmに対して、ヒメシャラの花は2cmほどです。また、シャラの葉は、皺のように葉脈が深く刻まれているのに対し、ヒメシャラは皺のない柔らかな葉であることに、違いがあります。
シャラは樹高10mを超えるような大きな木になりますが、ヒメシャラも最大15mになることもあるため、樹高で見分けることはあまりありません。
違い②幹
シャラもヒメシャラも、幹が美しいことで知られています。シャラは成長すると、樹皮が中途半端にめくれ、幹がまだら模様になっているのが特徴です。また、どちらも赤みを帯びた色をしていますが、ヒメシャラのほうがより赤みが強く、美しい幹とされています。
ボタ爺
より赤みが強い幹が、ヒメシャラじゃ。
まとめ
四季を通して美しい変化を見せてくれるヒメシャラは、観賞にふさわしい庭木です。難しい管理を必要としないため、初めて庭木を植えようとしている人にもぴったりでしょう。水切れや直射日光に注意することが、ヒメシャラの管理のコツです。ヒメシャラは、1年を通して、自然の美しさを感じさせてくれる、趣ある魅力的な庭木といえるでしょう。
出典:写真AAC