アガパンサスの増やし方
アガパンサスは「挿し芽」や「株分け」「種まき」で増やせます。種まきで増やす場合は種をまいてから開花するまで4年〜5年は要するため、のんびりと育てたい人におすすめです。そんなアガパンサスの増やし方に適した時期や方法を詳しくご紹介します。
増やし方①挿し芽
挿し芽を行うのは3月〜4月か9月〜10月が適期です。健康で丈夫な茎を選び、しっかりと消毒したナイフで先端から10cm〜15cmほどの長さで切り取ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿して、たっぷりと水を与えて発根を待ちましょう。挿し芽は地植えで行うと失敗しやすいため、育苗ポットなどを使用するのがポイントです。
増やし方②株分け
株分けも挿し芽と同じく3月〜4月や9月〜10月に行いましょう。梅雨時期は根が腐りやすく、枯れてしまう恐れがあるため避けてください。根を傷つけないように株をやさしく掘り起こしたら、手でほぐして自然に分かれる場所で切り離します。新しい用土に植え付け、根付くまで水切れを起こさないように管理しましょう。
増やし方③種まき
花後に種子をつけます。さやが黒色に熟すまでそのまま育ててください。熟したら茎ごと切り取り、さやから種を取り出します。乾燥してしまわないように新聞紙などに包み、風通しのよい日陰で保存しておきましょう。種まきの適期は4月〜5月か9月〜10月です。開花まで4年〜5年かかるといわれているため、ゆっくりと気長に育ててください。
アガパンサスの病気と害虫
アガパンサスは多湿が苦手なため、梅雨時期にはカビが原因で病気に感染してしまったり、雨の日に発生しやすい害虫がいたりするため注意しましょう。アガパンサスのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
灰色カビ病
灰色カビ病は名前のとおりカビが原因で発生する病気です。感染した部分が灰色の楕円形に腐敗していくのが特徴で、放っておくと葉や茎がどんどん変色して枯れてしまいます。灰色カビ病にかかった部分は薬剤を散布しても治せません。他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分しましょう。
アブラムシ
年間を通して発生しやすく、汁を吸って成長する害虫のため葉や茎が傷んでしまったり枯れてしまったりします。集団で発生する性質があるため、見つけたら早めに殺虫剤を散布して駆除してください。光る物が苦手で、園芸用のシルバーテープなどを使うと予防できます。
ナメクジ
ナメクジは、雨の日に発生しやすく葉や茎を這って移動します。ナメクジが通ったあとは白く濁ったような色をしています。葉を食害したり吸汁したりするので、見つけたら箸などを使って引き剥がしてください。ナメクジには塩をかけるイメージがあるかもしれませんが、小さくなるだけで駆除はできません。カフェインを嫌うためコーヒー殻をまいておくと効果的です。
まとめ
アガパンサスの管理方法や花言葉、増やし方や病気と害虫についてご紹介しました。初心者でも簡単に育てられ、花壇の寄せ植えやグランドカバーとして利用すると夏の暑い季節に涼しげな青紫色や白色の花が楽しめます。「愛の花」とも呼ばれている素敵なアガパンサスをぜひ育ててみてくださいね。