長ネギの育て方!栽培のコツから、白ネギ・根深ネギの調理法までご紹介!

長ネギの育て方!栽培のコツから、白ネギ・根深ネギの調理法までご紹介!

長ネギ(白ネギ・根深ネギ)について、家庭菜園での栽培方法・植え方・育て方をわかりやすくまとめました。家庭菜園で失敗しないコツやプランターでの栽培方法・植え方・育て方も紹介しています。また、長ネギに含まれる豊富な栄養成分やおすすめのお料理なども紹介しています。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.長ネギの種類(白ネギ・根深ネギ)
  3. 3.長ネギの栄養素
  4. 4.長ネギの栽培・育て方
  5. 5.おすすめの長ネギ料理
  6. 6.まとめ

はじめに

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長ネギはお好きでしょうか。好きな人はもちろん、嫌いな人でも自分で育てた野菜は一味も二味も違うと感じられると思います。ネギ類は、意外と簡単に家庭菜園でも育てられるので初心者でも安心です。今回この記事では、長ネギについての説明や長ネギの植え方と育て方、長ネギを育てるのに適した時期や栽培期間を紹介します。

長ネギの種類(白ネギ・根深ネギ)

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長ネギは、ふとねぎとも呼ばれ、2つの種類がある

長ネギは、ふとねぎとも呼ばれ、大きく2つの種類があります。それぞれ「根深ネギ」と「葉ネギ」と呼ばれ、主に、食べる部分の違いによって分類されています。「根深ネギ」は、根元側の白い部分を、「葉ネギ」は、葉っぱの青い部分を使います。

長ネギの栄養素

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ネギ類は、昔から日本にあるとても栄養価の高い食品です。健康によいとされる栄養素がたくさん詰まっていますし、昔から風邪に効くなどいわれ、薬としても利用された歴史があります。この章では、ネギに含まれる主な4つの栄養成分を効能と一緒に紹介します。

①ビタミンC

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ビタミンCは白い部分に多く含まれでいます。抗菌化作用といって、余分な活性酸素の発生を抑えてくれる効果があります。コラーゲンの生成にも必要な成分で、アンチエイジングに効果的です。他にも鉄の吸収を助けたり、メラニンの生成を抑える役目も果たしています。

②ベータカロチン

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ベータカロチンは、緑の葉の部分に含まれており、ネギの他には、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。体内でビタミンAに変換され、皮膚の粘膜を保護してくれます。視力を維持する効果もあり、目の疲れやドライアイ予防に必要な栄養素です。

③カルシウム

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カルシウムは緑の葉の部分に含まれており、歯や骨を形成する大切な栄養素です。カルシウムが不足すると骨粗しょう症になったり、腰痛や肩こりを起こしたりと体の不調の原因となります。また、精神的にも影響し、不足するとイライラすることが多くなるといわれます。さらに、心臓を規則的に動かすために必要な成分ともいわれています。

④アリシン

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アリシンは、硫化アリルとも呼ばれる硫黄化合物で、ネギの特有のにおいのもとです。殺菌・抗菌効果や抗酸化作用などの効果があり、血液の循環をよくし、身体を温め、発汗を促進します。また、血糖値を抑えたり、胃液の分泌を促進したりするため、食欲を増進させる働きがあります。ビタミンB1の吸収も助けます。

長ネギの栽培・育て方

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長ネギ(白ネギ・根深ネギ)の栽培・育て方

長ネギ(ふとねぎ)は暑さ寒さに強く、種をまく時期をずらすことで、ほぼ1年中、収穫できます。発芽温度・生育温度は、共に20度前後です。湿気に弱いため通気・水はけのよい場所を選びましょう。また、日当たりのよい畑の方が成長も早いので、日当たりの良い場所というのも大切です。栽培期間は約10か月です。

栽培スケジュール概要

  春まき 秋まき
種まき 3月中旬から下旬 9月中旬から下旬
植付 7月上旬 4月上旬
収穫 12月上旬から2月下旬 翌9月上旬から11月下旬

育て方①苗床を作る

長ネギ(ふとねぎ)の種から育てるための苗床をつくります。種まきの時期の2週間くらい前までに堆肥と肥料を混ぜ込み耕します。その後、表面をならして、平らにし、苗床の完成です。少量栽培する時は、プランターに培養土を入れて種まきをすると簡単でしょう。

育て方②種をまく(苗の栽培)

栽培期間約3か月です。条間15cmで溝をつけ、約1cm間隔で筋状にまっすぐ種をまき、軽く土をかけ押さえます。植付後は、たっぷりと水やり、土が乾燥すると発芽率が悪くなるため、もみ殻やワラをかけて乾燥を防ぎましょう。発芽後は混み合ったところは間引いて約3cm間隔にします。種まきから約1か月を目安に追肥を施し、丈が40~50cmまで育てましょう。

育て方③植えつける

根を傷めないように移植ゴテで苗を丁寧に1本ずつ丁寧に掘り起こします。いよいよ長ネギの定植です。植え方として、畑のムネの中央に深さ30cm堀り、溝に堆肥と肥料を入れて土をかぶせます。約5cm間隔で植えていきます。深さのあるプランターでも栽培できます。

育て方④追い肥・土寄せをする

植え付け時から、約1か月後に1回目の追肥と土寄せをします。土寄せは、ネギの分けつ部(葉が分岐するところ)の4~5cm下までにします。分けつ部に土がつくと、成長が著しく悪くなり、枯れる恐れがあるので気を付けましょう。成長に合わせ3~4回繰り返します。最後の土寄せのみで、追肥はしなくても大丈夫です。

育て方⑤収穫する

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最後の土寄せから約1か月、栽培期間約10か月を目安に収穫しましょう。太いものから順に収穫していきます。長ネギの周りの盛り土をやさしく崩しながら、根元を手でしっかりつかみ、掘り起こし収穫します。無理やり抜くと折れてしまうことがあるので、気を付けましょう。

長ネギを上手に植え付け・栽培のポイント

苗床を作るときのポイントは、長ネギは肥料やけしやすい野菜であるため、元肥を多く入れすぎないことです。次に植え付けのポイントは、加湿に弱いので、水はけのよい場所を選びましょう。追肥・土寄せの際のポイントは、必ず成長に合わせて土寄せすることです。ネギは雑草に弱いのでこまめに除草することをおすすめします。

プランターでの長ネギ(ふとねぎ)の栽培・育て方

プランターと土を準備

まず、長ネギを育てるためのプランター、深さ約20cm程度のものを用意します。土は市販の野菜用の土と堆肥・化成肥料を混ぜ込みます。その後約2週間土を安定させておきます。次に、別のプランター(育苗トレーを使うと簡単です)に種まきです。長ネギは種を蒔く時期が何度もありますが、失敗の少ない春蒔きをお勧めします。

その後のプランターでの管理

約1か月水を切らさないように育てます。次に植え付けは、プランターの真ん中にしっかりと定植します。その後土寄せの代わりに新聞紙と支柱を使って軟白処理を行います。苗と苗の間に支柱を立て、新聞紙で囲み、洗濯ばさみで止め、成長に合わせて調整します。約1か月ごとに調節と追肥・肥料を行います。収穫はお好みで食べて大丈夫です。

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