市販野菜は増やせる?
八百屋やスーパーで市販されている野菜を、再度増やすことを「再生野菜」といい、適切な育て方や増やし方によって栽培可能です。野菜の処分する部分である根や茎、葉、種などを水につけたり用土に植えたりし、またはスポンジに挟んで栽培します。
ボタニ子
市販野菜の栽培方法
市販の野菜は種、葉物、根菜に分類されます。代表的な野菜の栽培方法について、分類別に解説していきます。
①種から育てる
- 果肉を半分に切り、スプーンなどで種をすくい取り、ピンセットで果肉と種に分ける
- 用土を入れた種まきポットに種を植える
- 日当たりのよい場所に置く
種で増やせる野菜一例
- トマト
- きゅうり
- かぼちゃ
- いちご
- キウイ
- すいか
- ピーマン
- アボカド
ボタニ子
果肉から種を取り出したら一度乾燥させましょう!
種まきポットがない場合は、浅い容器に水を入れ、スポンジを敷いて種を乗せておくといいわよ。しっかり発芽してくれます。
②葉物野菜
- 根から茎の部分3cm~4cmの部分をカットする
- 食器洗い用のスポンジの真ん中を茎が入る大きさにカットし、茎を入れる
- 水を入れたコップなどの容器に2を差し込み、日当たりのよい場所におく
葉物を増やせる野菜一例
- ほうれんそう
- 水菜
- 小松菜
- チンゲンサイ
- 長ネギ
- キャベツ
- ブロッコリー
- 白菜
- セロリ
ボタニ子
茎をそのまま水につけると腐敗しやすいので、スポンジなどを使用するとうまくいくわよ!
キャベツやブロッコリーは芯を3cmほどカットするのがおすすめです。
③根菜
- へたの部分2cm~3cm部分をカットする
- トレーやバットに1cmほど水を張り、1を漬けて日当りのいい場所に置く
再生できる根菜類の一例
- 大根
- にんじん
- じゃがいも
- カブ
ボタニ子
もったいないかもしれないけど、上手に栽培するにはヘタの部分は厚めにカットするのがポイントです。
④豆苗
- 茎5cmほどの部分をカット
- バットなどの浅い容器に水をいれ日当たりのよい場所におく
豆苗の水耕栽培のポイント
- 根から3cm~5cmの場所のわき芽は残してカット
- 豆に水がつからないように注意
ボタニ子
容器は浅いものを準備して、スポンジを敷くことが栽培を成功させるポイントよ。水は入れすぎないように注意してくださいね。
市販野菜を栽培する際の注意点
注意点①気温差
市販の野菜を増やしていく上で欠かせないのが、気温の管理です。寒暖の差が激しいと、どんなに野菜の生育環境がよくても、うまく育ちません。野菜の種類によって適切な気温条件が変わりますが、20℃~25℃くらいの環境が望ましいです。
ボタニ子
栽培を開始する時期として4月~5月頃がおすすめです。夏季や冬季の気温には注意しましょう。
注意点②むやみに土植えしない
市販の野菜を再び栽培するには、種から増やせる野菜と、ヘタから増やせる根菜類、根や茎から増やせる葉物類がありますが、野菜の種類によって育て方が違います。用土に植える場合は、種から増やせる野菜がおすすめです。
注意点③日当たり
増やす野菜の種類にもよりますが、野菜の育つ環境には日当たりも重要なポイントです。日当たりがよくないと、当然野菜も育つことがありません。野菜を再生するにあたって、日当たりのよい場所を確保する必要があるでしょう。
注意点④水換え
新鮮な水に替えることは、市販の野菜を増やすために必要不可欠な作業です。毎日水を替える習慣をつけましょう。ただし水が濁ったり、気温の上昇でぬるくなったりしてきたら、1日何回でも水を替える必要があります。
市販野菜の再生メリット・デメリット
市販野菜の再生メリット
再生メリット①水があれば育つ
市販野菜を増やす条件のひとつは、水がある環境です。水があればほとんどの野菜は育ちます。水の入った容器に野菜の根や茎を入れて、日当たりのよい場所におくだけなので、ガーデニング未経験の方でも簡単に野菜を増やしていくことができます。
再生メリット②節約ができる
収穫までに少し時間がかかりますが、一度野菜を購入し、一般的に処分をする部分を水につけたり用土に植えたりすることで、ひんぱんに同じ野菜を購入する必要がなくなるので、経済的で無駄がありません。
再生メリット③エコ
市販の野菜を増やすことは、普段捨ててしまう部分を使用するので、生ゴミは出ません。野菜を無駄にしたくない人は、リボべジで増やしてみてはいかがでしょうか。
再生メリット④部屋のインテリア
市販の野菜は、ただ増やしていくだけでなく、野菜の栽培に使用する器としてガラスの器にしてみたり、かわいらしい陶器の入れ物にしてみたりすると、おしゃれなインテリアになりますよ。ペットボトルの底を切り取って使うのもよいでしょう。
再生メリット⑤場所を選ばない
市販の野菜を増やすことは、水のある環境があればほとんどの野菜の栽培が可能なため、日当たりのよい環境であれは、場所を選びません。スペースも取らないので庭のない家庭でも栽培ができます。
市販野菜の再生デメリット
野菜を増やすことで、デメリットも発生します。野菜の栽培がうまくいかずに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
デメリット①カビになりやすい
季節や気候によって栽培する野菜は、カビになりやすいです。特に、根菜類は水につけておくと裏側にカビが生えてくることがあります。そのまま放置をしておくと伸びてきた茎も枯れてしまうので、カビが生えた部分を切り取りましょう。
根菜類の栽培は特に裏側からカビになりやすいので、こまめにチェックしましょう。
ボタニ子
一部のカビならばその部分を切り取りましょう。すべてカビてしまったら残念ですが処分してください。
デメリット②環境設備に出費
しっかり野菜を育てていくためには、意外と環境設備に出費します。栽培用の容器や、用土、LEDの蛍光灯の購入などこだわりのある人は環境設備をしっかり整えています。
市販の野菜で上手に節約とエコ生活を
市販の野菜を増やすことは、エコで経済的な面はありますが、一方でデメリットもあります。デメリットを理解し、食生活にうまく取り入れるとよいでしょう。市販野菜は高騰しやすく、なかなか手が出ないこともあるでしょう。そんな時の野菜の増やし方として、ぜひ検討してみてください。
リボーンベジタブルを省略して「リボベジ」って呼ばれているよね。誰でも手軽にできる、話題の野菜栽培法です。