スズカケノキ(鈴懸の木)とは?実や葉の特徴や見分け方をご紹介!

スズカケノキ(鈴懸の木)とは?実や葉の特徴や見分け方をご紹介!

スズカケノキは身近にある樹木です。日本の街路樹としてイチョウとともに活用されていますが、身近ゆえに知らないことも多いでしょう。この記事では、スズカケノキ(鈴懸の木)の実や花の特徴、似たような樹木と比較した見分け方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.スズカケノキ(鈴懸の木)とは
  2. 2.スズカケノキの特徴
  3. 3.スズカケノキの見分け方
  4. 4.スズカケノキの花言葉
  5. 5.まとめ

スズカケノキの特徴

スズカケノキが街路樹に選ばれる理由は、大気汚染や強風、潮風にも強く、痩せ地や乾燥地でも大木に育つ生命力にあります。ここでは、そんなスズカケノキの樹皮や葉、花や果実の特徴をご紹介します。

樹皮や葉の特徴

樹皮は淡灰褐色あるいは灰緑色で、まだらに剥げて迷彩柄のような模様をしています。葉は大きく30cmほどになるものもあり、掌状に5~7つの切れ込みが入り、切れ込みの先端に鋸葉をつけるのが特徴です。ただし落ち葉の時期になると、この大きさゆえに掃除が大変です。

花や果実の特徴

花の特徴

花は球形で、タンポポの綿毛のような集合体です。雌花・雄花は別々の葉の付け根に付き、雌花は赤褐色で枝の先端に付きます。雄花は淡黄緑色で枝の根元に付く特徴があります。

果実の特徴

果実は3.5~4.0cm、スズカケの名の由来である鈴状の球形で、表面にはイガイガした突起があります。ただしこれはたくさんの綿毛を持った種の集合体からなるもので、1本の果軸に3~4個ほど集まってぶら下がるのが特徴です。

スズカケノキのにおい

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スズカケノキは、例えるなら汗やくしゃみのような蒸せかえるようなにおいがします。このにおいについてさまざまな意見があり、独特のにおいを苦手とする人もいれば、まったく気にならない人もいます。体臭の感じ方について個人差があるのと同じようなものですね。

スズカケノキの見分け方

スズカケノキ(プラタナス)は世界4大街路樹のひとつです。ただしプラタナスという種はなく、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称です。ここでは、それぞれの種の見分け方を紹介します。ちなみにほかにの3大街路樹はニレ、菩提樹、マロニエです。

スズカケノキに似た植物

スズカケノキに似た植物は、モミジバカエデ、アメリカスズカケノキで、総称して英名のプラタナスともいわれます。3種類の違いは葉の切れ込み深さや、実の付き方です。以下を参考にしてください。

スズカケノキ

いちばん葉の切れ込み方が大きいのがスズカケノキで、葉の半分ぐらいまで切れ込みが入ります。また、果軸につける果実の数もスズカケノキが多く3~5個です。

アメリカスズカケノキ

アメリカスズカケノキは北アメリカ原産品種です。3種類のなかでは葉の切れ込みが一番浅く、果実の数は1個です。また樹皮はほかの2種類がまだら模様に剥げるのに対し、縦に剥がれる特徴があります。

モミジバスズカケノキ

モミジバスズカケノキは、スズカケノキとアメリカスズカケノキの交雑種です。交雑種ということから特徴も中間的な要素をとる傾向があり、葉の切れ込みは浅かったり深かったりします。また集合果は1本の花茎に2~4個付きますが、2個のケースが多いです。

スズカケノキの花言葉

花言葉は「天才」「非凡」です。花言葉の由来は、古代ギリシアでアテネにあるプラタナスの並木道の木陰で、哲学者たちが哲学を説いていたことに由来します。そこでヨーロッパでは、民主主義を象徴する木としても用いられています。

スズカケノキの利用方法

スズカケノキの実は食べられません。しかし、形を生かしてリース素材や花材として使用可能です。丸い実がアクセントとなり、かわいいですよ。ただし実がばらけやすいため、ラッカーなどで固定するとよいでしょう。

まとめ

散歩道や通勤通学路などに見かけるスズカケノキは、同種の木でも樹皮の様子や葉の茂り方など、1本1本異なった表情を見せてくれます。木々を観察するのもよいですし、花言葉の由来にあるように、木を眺めながら哲学を論じてみるのもよいでしょう。自然にはこんな接し方もあるため、自分なりの接し方を探してみるのも面白いかもしれません。

Takkayaan
ライター

Takkayaan

自然を愛するおじさんです。

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