赤紫蘇と青紫蘇の違いは?
ここまでは、赤紫蘇のさまざまな栄養素と効能についてご説明してきました。読まれた方の中には、「赤紫蘇の栄養と効果は分かったけれど、青紫蘇とは何か違いがあるの?」とご興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ボタニ子
最後は、赤紫蘇と青紫蘇の違いについていっしょに見ていきましょう!
違い①色(色素)
赤紫蘇にはポリフェノールの一種である『アントシアニン』が青紫蘇よりも多く含まれており、葉や茎が緑色の青紫蘇に対し、葉や茎が『濃い赤紫色』をしています。このアントシアニンには、紫外線から植物の葉や茎、実を守る働きがあり、赤紫蘇の旬である夏に照り付ける太陽の光から守るためにこの色になったと考えられます。
ボタニ子
植物は人間のように自分で日傘を差せないですもんね…。身を守るために色をつけるなんて賢いなぁ~。
違い②栄養と成分
見た目に大きな差のある赤紫蘇と青紫蘇ですが、含まれる量に多少の差異はあるものの、栄養素にはほとんど違いがありません。しかし、紫蘇の特徴である爽快感のある香りは、赤紫蘇よりも青紫蘇の方が強く感じられます。また、赤紫蘇は青紫蘇よりも若干灰汁(あく)が強く感じられるのが違いと言えます。
ボタニ子
生で食べた際の灰汁(あく)のえぐみが苦手な方は、赤紫蘇シロップやジュース、赤紫蘇を使った梅干し、ふりかけなどがおすすめです!
違い③旬と購入できる時期
最後は、赤紫蘇と青紫蘇の旬と購入できる時期です。青紫蘇の旬は6月~9月ですが、ハウス栽培の普及により、季節を問わず一年中購入することができます。しかし、赤紫蘇の旬は6月~7月中旬までと青紫蘇に比べると短く、ハウス栽培も少ないことから、店頭で手に取ることができる期間も限られています。
ボタニ子
赤紫蘇は購入できる期間が短いですが、初夏になるとスーパーや農産物の直売所などで購入できます。ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
今回は赤紫蘇の栄養と効果・効能、青紫蘇との違いについて見てきました。赤紫蘇には豊富な栄養素が含まれ、健康の維持や病気の予防、美容やアンチエイジングなど、幅広い効果が期待できることが分かりましたね。赤紫蘇の旬は短いので、賢く栄養を摂りながらおいしく楽しみましょう。
ボタニ子
赤紫蘇を自分で育ててみたい!という方には以下の記事がおすすめです!
出典:写真AC