植え替えと剪定・挿し木での増やし方
鉢植えで育てるマダガスカルジャスミンは、1〜2年に1回の植え替えがおすすめです。花芽を作り枝数を増やす剪定と、植え替えの時期と方法についてわかりやすく解説します。剪定枝を使った挿し木での増やし方についても、併せて紹介します。
植え替えのタイミング
鉢植えにしたマダガスカルジャスミンの根が、鉢の底からはみ出しているようなら植え替え時です。植え替えの時期は、3月下旬〜5月初旬をおすすめします。マダガスカルジャスミンは、古い枝には花芽をつけません。植え替えと同時に思い切って剪定して、枝数を増やし花をたくさん咲かせましょう。
植え替え手順
【用意するもの】
元の鉢と同じサイズかそれよりも一回り大きい鉢、鉢底ネット、鉢底石、観葉植物の土、土入れ、ビニール手袋、園芸用ハサミ
【剪定と植え替えの手順】
- 鉢から支柱ごとマダガスカルジャスミンを抜く
- 株元から葉っぱを5〜6枚残して(20cmぐらい)剪定する
- 支柱から外して、古い土を落とす(5〜6割)
- 根を整理して、新しい土で植え付ける
- 水やりして、明るい日陰に置く
挿し木での増やし方
剪定したつるを使って、挿し木にして増やしてみましょう。挿し芽・種まき用の土で、用土を乾かさないように明るい日陰で育てます。発根促進剤を使うのもおすすめです。2年目以降、花を咲かせるようになるでしょう。花が咲いた後で稀に実(タネ)をつけることがありますが、発芽率が悪く成長に時間がかかりすぎるので、タネからの増やし方はおすすめできません。
マダガスカルジャスミンの毒性について
剪定や植え替えはビニール手袋をつける
マダガスカルジャスミンには毒性があります。動物に食べられないようアルカロイドという成分が、花実・葉・茎・根に含まれていているからです。植物の樹液は肌に付くとかぶれたり、服に付くとシミになったりします。植え付けや植え替え、剪定をする時には樹液に触れてしまう可能性があるので、ビニール手袋をつけて作業しましょう。
子どもやペットにも注意
特に小さなお子さんやペットのいる家庭では、誤って口にしてしまうことがあるので、十分な注意が必要です。アルカロイドを多量に摂取してしまうと、神経や呼吸器に麻痺を起こしてしまいます。危険性を理解した上で、置き場所や飾り方に工夫して事故を防ぎましょう。
まとめ
白い小花と独特の甘い香りが特徴の、マダガスカルジャスミンの育て方を紹介しました。花を咲かせるためには、毎春の剪定が欠かせません。日頃のお世話のコツを掴めば、花と香りがより長く楽しめます。秋から冬にはおしゃれな観葉植物として、インテリアコーディネートにプラスしてみましょう。
出典:写真AC