②用土
マダガスカルジャスミンに使う土は、なるべく水はけのよいものを使用します。市販されている土で構いません。もし独自に配合するのであれば、赤玉土と腐葉土を7:3の割合にしたものが適当です。ただしマダガスカルジャスミンを室内で育てたいという場合、腐葉土を使うと異臭がきついので入れないほうがよいでしょう。
③水やり方法
マダガスカルジャスミンへの水やりの頻度は、鉢の表面が乾いてきたら与えるよう心がけましょう。4月~9月は開花時期なので多くの水を与えます。夏場は土を乾かさないよう気をつけてください。時間帯は朝か夕方の気温が下がった時刻がおすすめです。ただしあまり多すぎるとカビが発生して根腐れします。不要な水は常に捨てるようにしましょう。
④肥料や追肥
肥料は春から夏の生育期に化成肥料や液体肥料を用意しましょう。秋から冬の寒い時期は成長が穏やかなので必要ありません。肥料の成分として窒素やカリウム、リン酸などが入っているものや、リン酸がやや多めなものを選ぶときれいな花を咲かせます。
マダガスカルジャスミンの剪定の方法
マダガスカルジャスミンには、他の植物に見られない面白い性質があります。それは新しく伸びていくつるにしか花がつかないことです。古いつるにはもう咲きません。そのため、飼育してより多く花を増やすためにはちょっとしたコツとお手入れが必要です。「剪定」はその方法の1つとされています。
マダガスカルジャスミンの剪定時期
マダガスカルジャスミンは夏場に育ち、冬は成長がゆっくりになり越冬します。そのため、3月末〜4月を迎える頃には、新しい開花準備を整えてあげましょう。伸び切ったつるをカットして元の短い状態にします。これは「切り戻し剪定」という方法です。
切り戻し剪定の手順
マダガスカルジャスミンの切り戻し剪定の手順は簡単です。前年に伸びたつるの部分をカットします。その際は約1/2、または1/3の長さを基準にしてハサミで切れば完了です。数日も経てば切り口から左右に新しいつるが生えてきます。新しいつるが成長しだしたら支柱を立て誘引すると、ボリュームのある形に整ってきますので、ぜひやってみてください。
剪定をする際の注意点
マダガスカルジャスミンの切り戻し剪定作業は手軽に誰にでもできますが一つだけ注意点があります。マダガスカルジャスミンから分泌する樹液には毒があるからです。作業時にはゴム手袋や長袖などを着用して行うことをおすすめします。切り口へ直接触れてしまうとかぶれてしまうかもしれません。剪定前の準備をおこたらずに行いましょう。
摘芯も忘れずおこなう
樹液が肌につかないよう注意を払いながら「摘芯」もしておきましょう。花のつぼみが3つくらい出たら、つぼみが付いたつるの先端部をわざと摘んでおく作業です。摘芯は発育を早めて花を咲かせやすくします。マダガスカルジャスミンは同じつるに花が咲かない習性があるので、摘芯をすると新しい花を多くつけることが可能です。