カイコウズの育て方
カイコウズは南国出身の植物なので、暖地では季節を問わず地植えでも育てやすいです。耐寒性は強くないですが、寒冷地でも鉢植えにすれば冬越えできるので挑戦してみましょう。育て方は難しくないので初心者でも楽しめます。水やりや剪定方法、肥料のあげ方のコツを知れば、開花時期を長くできるので見ていきましょう。
カイコウズの育て方①水やり
地植えの水やりは夏以外の季節は基本的に必要ありません。夏の日照りが続く場合のみ土や樹のようすを見て、水やりしてください。冬は活動が遅くなるのでほとんど水やりはしません。鉢植えは土が乾いたら下から流れでてくるくらいたっぷりあげます。特に夏の水切れには注意してください。冬はほとんど必要はないですが樹のようすをみて水やりしましょう。
カイコウズの育て方②肥料
カイコウズは1年に1度春に肥料をあげます。3月~4月にかけての芽吹きの季節に、骨粉に油粕を混ぜたものか緩効性化成肥料をあげてください。樹勢が強いので必要ないという説もあります。あげるときは幹の根本ではなく、枝の先の下あたりに撒くか、地中に埋めてください。根の先から肥料を吸収するからです。あまりあげすぎると葉ばかりが茂りますので注意しましょう。
カイコウズの育て方③挿し木
カイコウズを増やすのに簡単なのが挿し木です。剪定した枝で挿し木してもよいですし、勢いのよい枝をカットして挿し木してもいいでしょう。清潔でよく切れるはさみかナイフで枝を切り、葉を数枚のこして下の方は取ります。鹿沼土をいれたポットへ挿し、直射日光の当たらない場所で水を切らさないように管理し、根がでたら植え替えてください。
カイコウズの育て方④剪定
カイコウズは枝の先に花が咲くので花が咲き終わる12月~2月にかけて剪定しましょう。樹の形を整えるにはこの時期がおすすめです。もう1つの剪定方法は、開花時期を延ばします。花が咲き終わった枝を根本から葉を数枚のこして剪定してください。脇から新芽がでてきて1月半くらいの周期で花が咲きますので、咲き終わったらこまめに剪定すると晩秋まで楽しむことができます。
カイコウズの利用方法
カイコウズの実や樹皮にはエリトリナアルカロイドがふくまれていて、麻痺作用があるので、ネイティブアメリカンの歯痛の薬として使われていたそうです。コロンビアでは実を煮て食べています。花は食用なのでサラダや煮物として食べられますが実は食用としておすすめできません。樹皮は乾かして漆器の材料として利用できます。
まとめ
カイコウズの特徴や育て方、花言葉や利用方法などを見てきました。南国らしい赤い花は剪定を繰り返すと何度も咲きますので初夏から晩秋にかけて楽しめます。丈夫で病気もほとんどしませんので一度庭木として植えたら手をわずらわせることなく、大きく育つでしょう。花をサラダや煮物にして食べられるので、ぜひ挑戦してみてください。
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