アンチューサの増やし方
アンチューサは種子を採取して増やせます。種子の採取はとても簡単です。花が咲いた後に種ができます。それをとって好きな場所にまき、育てるだけで増やせます。種をとりたい場合は早めに花茎を切り戻してしまわないよう気を付けましょう。
こぼれ種でも十分育つ
アンチューサは非常に繁殖力の強い植物です。花期を終えた株を放置しておけば種子がこぼれ、その場に新たな芽が出ます。アンチューサを育てている人のなかでもこぼれ種を利用している人は多く、場所を移動しなくてもよい場合には非常に簡単です。
株分けはできる?
一般的に多年生の植物は株分けで増やせますが、アンチューサは直根性の植物であり株分けはあまり向きません。植え替えの際も根を傷めないように注意する必要があるほど、成長してからは移植に向いていない植物です。アンチューサを1株から増やしたい場合には、前述の種子採取をおすすめします。
アンチューサに似ている植物
最後にアンチューサによく似た同科の植物と、違いをご紹介します。アンチューサとの違いを楽しみたい方はこちらの植物もぜひ育ててみてください。
ワスレナグサ
和名に「アフリカワスレナグサ」とあるように、アンチューサにとてもよく似ている植物がワスレナグサです。どちらも高性(草丈が高い)のものも矮性(草丈が低い)のものもあり、色のバリエーションも似ています。
違いは「色の濃さ」
ワスレナグサは、花も葉も全体的に淡い色合いをしているのに対し、アンチューサは比較的濃い色をしています。ガーデニングに活用する際は色の好みで使い分けてみてください。
ボリジ
ボリジはアンチューサと同じムラサキ科ですが、ルリジサ属に属しています。ハーブとして知られ、食べたときのキュウリに似た清涼感が特徴的です。エディブルフラワーとして活用されることも多く、スープやサラダに花を散らすと華やかです。強壮作用があり、中世の頃などは戦いの前に兵士たちがボリジを浮かべたスープや水を飲んで出征していたといわれています。
花をよく見ると違いがわかる
遠くから見るとよく似ているボリジとアンチューサですが、花のひとつひとつを見ると違いがよくわかります。ボリジの花は花びらが尖って星型をしており、真ん中が突出した形です。
まとめ
ムラサキ科の植物はアンチューサの他にもワスレナグサやボリジなどが有名ですが、どれも小さくてかわいらしい花が印象的ですよね。栽培は初心者でもそれほど難しくありません。高さのある品種を選んで他の植物と寄せ植えするのもおすすめです。増やし方は種子の採取が簡単で確実のため、ぜひ種どりして毎年アンチューサ栽培を楽しんでください。