ステビアの概要
ステビアはキク科に分類される多年草で、南アメリカが原産のハーブです。ステビアの葉には、強い甘味があり、砂糖に比べて200倍〜300倍も甘いため「甘葉(アマハ)ステビア」という別名でも親しまれています。ステビアの葉は、ハーブティーやシロップだけでなく、甘味料として歯磨き粉やダイエット食品などに幅広く利用されているのが特徴です。
基本情報
園芸部類 | 草花、ハーブ |
形態 | 多年草 |
科名・属名 | キク科・ステビア属 |
花の色 | 白 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
原産地 | 南アメリカ |
樹高・草丈 | 10cm〜100cm |
ステビアの特徴
ステビアは、原産地の南アメリカで山や野原に自生している植物です。現地ではハーブや観葉植物として栽培されていますが、日本では主にステビアの葉が「甘味料」として利用されています。ステビアは砂糖よりも低カロリーなのが魅力で、清涼飲料水や漬け物の調味など、使い方もさまざまです。
葉
ステビアの葉は鮮やかな黄緑色をしており、3cm〜5cmほどの長楕円形をしています。ステビアの葉は、古くからマテ茶などに甘味をプラスする薬草として用いられていたのが特徴です。現代では、ダイエット食品に甘味を加えるために、砂糖の代用品としても使用されています。
ステビアは砂糖よりも低カロリー
ステビアの葉は非常に甘味が強く、砂糖の200倍〜300倍という甘さをもっているのが特徴です。しかし、ステビアの葉は非常に低カロリーで、砂糖の1/100程度のカロリーしかありません。そのため、カロリー制限が必要は人や、ダイエットをしている人にもおすすめの甘味料です。
花
ステビアの花は、1cmほどの小さな花がいくつも集まり、筒状の花を咲かせる「筒状花」です。白くてかわいらしい花をたくさんつけるのが魅力で、花後に種を採取すれば、自宅でも種まきで簡単に増やせます。ステビアの開花時期は9月〜10月で、夏の終わり頃から開花が始まり、秋に開花のピークを迎えるのが特徴です。
花言葉は?
ステビアには「生きる」「清潔」という花言葉がついています。原産地の南アメリカでは、ステビアは貴重な薬草として利用されていました。そのため、生きていくのに欠かせない植物として、古くから親しまれてきたという歴史から「生きる」という花言葉がついたといわれています。
ステビアの使い方
ステビアの葉は甘味が強いのが特徴で、辛さをやわらげたり、酸味を調和したりするなど、さまざまな使い方ができます。ステビアには甘味成分として「ステビオシド」や「レバウディオサイド」が含まれているのが特徴です。また、ステビアは抗菌作用が期待できるため、虫歯予防やアレルギー対策などの使い方もできます。
使い方①味の調節
ステビアは植物由来の甘さが魅力で、辛さや酸味を調節する場合に、砂糖の代わりとして使われています。砂糖よりも甘いのに低カロリーなため、ダイエット食にもおすすめです。ステビアに含まれる「テルペン配糖体」が作用して、辛さや酸味を消し、味をまろやかにする効果も期待できます。
使い方②抗菌作用
ステビアは抗菌作用が強く、虫歯などの細菌の成長を阻害する効果が期待できます。虫歯の原因となる「ミュータンス菌」への抗菌作用があるとされ、虫歯予防にも利用できる甘味料です。また、ステビアには十分な甘さがありますが、虫歯菌の栄養となる糖は含まれていないため、「虫歯になりにくい甘味料」としてさまざまな食品や飲料に使用されています。
アトピーの予防にも利用できる
ステビアの抽出液には、アトピーや花粉症などのアレルギー物質の原因となる「ヒスタミン」を解毒する作用があるのが特徴です。そのため、虫歯予防だけでなく、アレルギー性のアトピーを予防する効果も期待できるといわれています。ほかにも、ステビアの抽出液は、喘息の緩和や胃潰瘍の予防にも効果的です。
使い方③ハーブ
ステビアの葉を乾燥させると、ハーブとしても利用できます。ポットの沸いた湯に乾燥させたステビアの葉を浮かべて3分ほど蒸らせば、ステビアハーブティーの完成です。また、ステビアのハーブは食用としてだけでなく、農業用の堆肥としても利用されています。ステビアの甘味が栽培している植物にも作用するため、果物や野菜が甘くなるのが特徴です。
ボタニ子
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出典:写真AC