育て方②植え付け
オオデマリは横にむかって枝を広く張りだすため、それなりの広さを持った場所に植え付けましょう。日当たりを好みますが、半日陰でも大丈夫です。原種のヤブデマリは林がちょうど開ける林縁などに自生する植物のため、園芸品種のオオデマリも極端に乾燥する場所を嫌います。西日の当たる場所は乾燥しやすいため避けるようにしましょう。
植え付けに適した時期は?
オオデマリの植え付けに適した時期は、葉が落ちている11月~3月上旬ころの落葉期です。庭植えで植え付けをした後、すぐに寒さが厳しくなる11月~12月よりも、温かくなりはじめる2月下旬~3月上旬がおすすめです。
育て方③水やり
オオデマリは庭植えにするのが基本の植物のため、水やりは特に必要ありません。しかし夏場に晴天の日が続くと、日当たりのよさから土が乾いてしまいます。そのようなときには朝か夕方に水やりをしましょう。
育て方④肥料
オオデマリは追肥をしなくても毎年花を咲かせます。そのため、生育状態を見ながら肥料をやるだけで十分です。追肥は花が終わった後の5月~6月に、お礼肥(おれいごい)として油かすなどの緩効性肥料を与えます。また2月ごろに株の周囲に溝を掘ってから、そこに堆肥や腐葉土をすき込むようにしましょう。堆肥や腐葉土をすき込むと土の保水力もあがるため、乾燥に強くなるというメリットもあります。
冬越しも兼ねた肥料の与え方
オオデマリは耐寒性もありますが、冬の寒い時期に根元を保護してあげると安心して冬越しできます。根元に肥料やりも兼ねて腐葉土で覆ってあげると、根を寒さから保護することができるので一石二鳥です。敷きワラなども冬越しに効果を発揮します。
育て方⑤剪定
オオデマリは枝数が少なく、基本的に剪定は必要ありません。樹形が乱れた時や株を小さくしたい場合は、花が終わってすぐの時期を狙って、芽の1cmほど上で余分な部分を切り落とすようにします。中でも花芽をつけなくなった古い枝や枯れた枝、混みあった枝などは根元から切り落とすようにしましょう。
徒長枝の剪定
オオデマリの枝の中は、勢いよくただ伸びただけの枝が出ることもあり、このような枝は「徒長枝」と呼ばれます。余分な部分だけ切り落とす必要があるのですが、徒長枝は花芽をつけず葉芽だけをつけ、翌年になるとその葉芽が伸びて短い枝になり、そのあと花芽をつけるようになります。すべて落とすのではなく枝の更新のために、徒長枝もいくつか残すようにしましょう。
育て方⑥植え替え
オオデマリは通常庭植えのため、植え替えは必要ありません。しかしオオデマリは成長が早いため、鉢植えにした場合は植え替えが必要になります。鉢は株よりも一回り大きいものを選び、鉢底土と市販の用土を入れてから苗を植え付ければ植え替え完了です。
ボタ爺
次は「育て方⑦増やし方」について紹介するぞ!