のらぼう菜とは?野菜としての特徴・栄養やおすすめの食べ方をご紹介!

のらぼう菜とは?野菜としての特徴・栄養やおすすめの食べ方をご紹介!

のらぼう菜という野菜をご存じでしょうか。ビタミンやミネラルなど栄養豊富な葉物野菜ですが、菜の花やなばなのようなえぐみや苦みがないので食べやすい野菜です。いろいろな料理にも使えるのらぼう菜について特徴や栄養、おすすめの食べ方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.のらぼう菜とは
  2. 2.のらぼう菜の特徴
  3. 3.のらぼう菜の栄養素
  4. 4.のらぼう菜のおいしい食べ方
  5. 5.まとめ

のらぼう菜とは

出典:写真AC 

のらぼう菜はあまり聞きなれい野菜ではないでしょうか。ほうれん草や小松菜などと同じアブラナ科の葉物野菜で、見た目は菜の花やなばなに似ています。病害虫にも強く無農薬でも育てることができるほど丈夫で、耐寒性も強いので冬越えもします。味も美味しくて育てやすいことから産地では家庭菜園で育てる野菜としておすすめされています。

基本情報

学名 Brassica napus
アブラナ科
アブラナ属
産地 東京西部~埼玉県飯能市周辺
耐寒性 強い(冬越しする)
収穫時期 3月下旬~4月下旬(脇芽を収穫する)
歴史 江戸初期(ジャバ菜と呼ばれ飢饉では大活躍した野菜)

のらぼう菜は埼玉の一部で栽培されているので、なかなかスーパーでお目にかかることができない野菜です。柔らかい部分だけを収穫するので、時間が経つとしおれてしまうことが、遠く離れた市場に流通させられない理由の1つです。しかし、のらぼう菜の美味しさや伝統的な野菜を復活させたいという動きの影響で、近年のらぼう菜栽培する農家が増え産地拡大してきています。

名前の由来

のらぼう菜は生命力が強く、やせた土地でも栽培することができました。その部分から「野良に生える野良生え」「野良でも元気に育つもの」などから、のらぼう菜といわれるようになりました。他にも年貢の取り立てを逃れようと農民が代官に「野良でお坊さんがぼーっと立つように何の役にも立たない草です」といったことから、この草を「のらぼう菜」と呼ぶようになったそうです。

選び方と保存方法

のらぼう菜は葉物野菜なので、新鮮なものを選ばなければすぐに葉がしなびてしまいます。そして選び方がよくても保存方法が悪いと冷蔵庫の中で葉が乾燥してパリパリになったり、葉がしおれたりしてしまいます。しなびてしまうと、調理したときに食感が悪くなり味も落ちてしまいます。美味しく食べるために正しく保存しましょう。

選び方

のらぼう菜は旬な時期でも収穫するとしなびてしまいやすいです。選ぶときは、葉や茎がシャキっと元気よく茎が太すぎないものを選びましょう。茎が太すぎると固い場合もあるので注意しましょう。

保存方法

のらぼう菜を冷蔵で保存する場合は、葉が乾燥しないように湿らせた新聞紙に包み袋に入れてから保存しましょう。このとき寝かせて置いてしまうと植物の性質上起き上がろうとします。結果茎が曲がったり傷むのを加速させたりしてしまいます。そのため野菜庫に入れる際は立てた状態で入れて下さい。冷凍する場合、1分ほど固めに茹でると長期保存もできます。

旬な時期

のらぼう菜は9月終わりに種まきして、11月初めに苗を植え付け厳しい冬を越えて春先に収穫されます。そのため旬な時期は3月終わりから4月終わり頃までです。最近ではハウス栽培もおこなわれているので2月初めに出回っていることもあります。

かき菜との違い

かき菜は見た目がのらぼう菜にそっくりな葉物野菜です。かき菜の収穫時期はのらぼう菜より1~2ヶ月ほど早いです。系統も、のらぼう菜はセイヨウアブラナ科系統ですが、かき菜は在来種系という違いがあります。見た目で判断する場合は茎を見ましょう。のらぼう菜の茎の方が太く甘みがあるので食べてもわかりやすいです。

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のらぼう菜の特徴

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