育て方④肥料
肥料は春と秋の成長期に与えます。1カ月に1度置き肥や有機肥料を与えるか、2週間に1度程度の割合で、液肥をほどこしてください。夏の気温が高い間はあまり成長しないため、肥料は中止して栄養分が用土に残らないようにします。
育て方⑤手入れ
花がら摘み
成長して花が咲いたら、花がら摘みを行うとよいですね。ホワイトデライトは花が終わると次々に落ちますが、レインドロップはあまり花が落ちません。そのため、しおれている花を見つけたら、まめな花がら摘みを心がけましょう。咲き終わった花をそのままにしていると、苗の風通しや日当たりが悪くなってしまいます。
剪定と切り戻しのやり方
花が咲き終わった部分の枝を、半分くらいまで切り戻すと、切った部分から再び枝が伸びて花が咲きます。切り戻しを行うことで、2~3回花を繰り返して楽しめますよ。花の時期が終わったあとは全体的に剪定を行いましょう。全体の1/3程度の枝を、半分くらいに切り取ってすっきりさせます。切った枝は挿し木に使えますよ。
育て方⑥冬越し
エリカは耐寒性が高い品種も多いのですが、レインドロップはさほど寒さに強くありません。耐寒気温は0℃くらいまでのため、鉢植えの場合は室内で管理するのがおすすめです。部屋に入れるのが難しい場合は、風の当たらない軒下などに置き、霜が付かないよう気をつけて管理しましょう。
育て方⑦植え替え
エリカを長期間育てるためは根詰まりを防ぐため、1年ごとの間隔で植え替えます。植え替えを行う時期は、成長期の春や秋です。株を丁寧に掘り起こし、一回り大きな鉢を用意して植え替えてください。植え替えの作業が終わったら、切り戻しや剪定作業も同時に行うとよいですね。
育て方⑧病害虫
エリカは丈夫な植物のため、病気の心配はほとんどいりません。しかし、日当たりや風が通らないジメジメとした環境では、カイガラムシやアブラムシが付いてしまうことがあります。虫が付いているのを発見したら早めにブラシでこそげ落とすか、専用の殺虫剤などを利用して駆除しましょう。
エリカ・レインドロップの寄せ植え
エリカの楽しみ方の1つに寄せ植えがあります。さまざまな色や高さの組み合わせを自分で考えるのも楽しいのですが、上手く寄せ植えをするためのちょっとしたコツを紹介しましょう。
レインドロップの草丈を活かす
寄せ植えを行うとき、レインドロップをはじめとした草丈の高いエリカを中心に配置を決めるとバランスがよくなります。エリカの場所が決まったら、周りに中くらいのサイズの花、低めのサイズの花と順番に配置を決めていきましょう。花の高さのバランス考えてから寄せ植えをすると、成長後に花が埋もれて見えなくなる事態を避けられますよ。
エリカと相性のいい花は?
寄せ植えでいっしょに植える花を選ぶなら、育つ環境が似ているもの同士を選ぶと管理しやすくなります。エリカと同じ酸性土壌に育ち、乾燥に強い花はカモミールやバコパ、ペチュニアなどがあります。これらの花は、開花時期もおおむね春から秋にかけてのため、エリカといっしょに植える花として選ぶにはピッタリですね。
長期間楽しむならこまめに手入れを
寄せ植えを楽しむときは、それぞれの花にあった育て方や管理の方法を知るのが大事です。エリカと似た環境を好む花の寄せ植えの場合、多湿を嫌うため水やりの頻度には気をつけてください。傷んだ葉を取り除いたり、花がら摘みを行ったりするなどこまめに手入れすれば、長期間きれいな寄せ植えを楽しめますよ。
寄せ植えのコツ
- 草丈の高いエリカは中心に持ってくるとバランスが取れる
- 同じ酸性土壌や乾燥を好む花と相性がよい
- 水やりや花がら摘みはこまめに行う
まとめ
エリカ・レインドロップについて、花の特徴や育て方、寄せ植えのコツについてまとめました。花の色や形、開花時期もそれぞれ違う楽しみ方ができます。上手く育てるためには、種類にあわせた育て方を知ることが大切ですよ。丈夫で育てやすく、草丈を活かした寄せ植えも楽しめるエリカ・レインドロップをぜひ育ててみてくださいね。
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出典:写真AC