キウイフルーツの育て方
手に入りやすいキウイフルーツの苗は、どのような育て方をすればいいのでしょうか。ここでは、キウイフルーツの育て方や剪定、収穫について紹介します。
育て方①植え付け方法
キウイフルーツは、種からでも育てられますが苗木を買った方が収穫するまでの時間短縮になります。苗木を植えてから約3年くらいで収穫できるようになります。
植え付け時期
植え付け時期は10月~12月です。寒冷地では、霜が降りる可能性もあるので、春先の2月~3月に植えるのが望ましいです。キウイフルーツは、雌雄異株の樹木で、雄の木と雌の木がなければ、果実を実らせません。必ず、雄の木と雌の木をセットで植えるようにしましょう。
植え方
地植えでは、植え付け2週間前に直径40cm、深さ40cmの穴を事前に掘っておくのがポイントです。掘り上げた土に苦土石灰を入れてよく混ぜ合わせ、2週間後、腐葉土と肥料をまぜ、掘った穴にキウイフルーツを植え付け、掘り上げた土をかぶせていきます。庭に複数植える場合は、必ず3m以上の間隔をあけてから次の苗を植えるのがポイントです。
植え付ける場所
キウイフルーツは、水はけがよく水もちがいい土壌を好みます。また、日当たりがいい場所に植えるのもポイントです。風が強い場所は避けるようにしましょう。
プランター・鉢植えへの植え方
キウイフルーツは、庭の面積が狭い場合などはプランターでも植えられます。プランターへの植え方は、プランターの底にゴロ石をいれて、土を入れてという植え方が一般的です。使う用土によっては既に肥料が入っていることがあるのでそこだけ注意しましょう。すでに肥料が入っている用土に肥料を追加してしまうと、肥料が多すぎて枯れてしまうことがあります。
育て方②施肥の方法
追肥は、2月と6月に行います。また、寒肥として12月にも肥料を与えるのがポイントです。基本的に、キウイフルーツは年に2回~3回肥料を与えますが、元気なようであれば肥料を与えることによって育ちすぎてしまうこともあるので、控えてください。
育て方③剪定・摘芯
剪定
剪定の時期
キウイフルーツは、12月~2月に剪定を行います。剪定をしないでおくと、枝が伸び放題となり果実がつかなくなってしまいます。その他、随時葉が茂ってきて鬱蒼としてきたら行ってください。
剪定のやり方
キウイフルーツの剪定は、間引き剪定です。剪定する枝は、上に向かえって伸びている枝、古い枝です。キウイフルーツは、一度果実がなった枝には果実がつきません。そのため、古い枝は剪定してしまうのです。また、夏でも葉が生い茂り、光が入らないことがあります。その場合は、すっきりさせるためにも間引き剪定を行いましょう。
摘芯
キウイフルーツの葉が伸びてきて、葉の数が確保できたのなら、事前に摘芯を行ってしまいます。そうすることにより、棚が葉で鬱蒼とするのを防げます。また、キウイフルーツは太い枝から突発的に伸びるシュートがあるので、そのようなものは小さいうちに摘芯してしまうのがポイントです。
育て方④収穫
キウイフルーツは、収穫してもすぐに食べられません。収穫後、追熟が必要となります。また、見た目では収穫時期を見極めるのは難しいとされているため、キウイフルーツの収穫時期は、11月頃となっています。追熟させ、甘みが足りないと思った場合は、収穫時期を少し遅らせてみるということもできます。
追熟とは?
追熟というのは、甘みを増すために一定期間保管してくということです。キウイフルーツは、熟してから収穫すると、果実がしおしおになってしまいます。そのために、追熟を行います。追熟は、極端に寒い所暑い所には置かない、湿気がある乾燥しているところには置かないということを気を付けてください。また、リンゴとキウイフルーツを同じ袋にいれて保管しておくと、キウイフルーツの糖度が増すといわれています。
育て方⑤増やし方
キウイフルーツの増やし方は、挿し木で行います。前年伸びた枝を挿し木にする方法と、今年伸びた枝を挿し木にする方法があり、前年伸びた枝では3月に、今年伸びた枝では6月に行います。やり方は、両方とも枝を2~3節に切って、土に挿します。今年伸びた枝を指す場合は、まだ葉っぱがついているので成功率が高いです。