3月に種まきできる花③メランポジューム
メランポジュームの特徴
メランポジュームの開花時期は長く、春から霜が降りる季節まで咲き続けます。高温多湿に強く真夏も休まず花をつけ、花が少なくなる真夏の庭には欠かせない存在です。また、花が終わると新芽が伸び、花がらを隠すように新しい花が咲き、花がら摘みの手間もあまりかかりません。自然にこんもりとした形に整うため、花壇にも鉢植えにもおすすめです。
メランポジュームの基本情報
形態 | 一年草 |
種まき | 2月下旬~5月 |
開花時期 | 5月~11月 |
花色 | 黄色 |
草丈 | 20~80cm |
発芽適温 | 20℃前後 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
メランポジュームの種まきのポイント
メランポジュームの種は大きめで扱いやすく、こぼれ種でも増えるほど発芽率がよいため、初心者にもおすすめです。育苗トレーに間隔をあけてまくか、小さく区切られたセルトレーなどにまき、種が隠れる程度に土をかけましょう。室内の暖かい場所で、土を乾かさないように霧吹きなどで水やりを続けると、1週間ほどで発芽します。本葉が3~4枚になったらポットに植え替えましょう。
メランポジュームの花言葉
メランポジュームの花言葉
- 元気
- 小さな親切
- あなたはかわいい
春~晩秋まで黄色のかわいい花を咲かせる様子は、「元気」や「あなたはかわいい」という花言葉がよく似合います。また、丈夫であまり手間がかからないのはガーデナーにとってありがたいことといえるでしょう。「小さな親切」という花言葉もうなずけるかもしれません。
3月に種まきできる花④ナスタチューム
ナスタチュームの特徴
ナスタチュームの開花時期は4月下旬~7月、9月~11月上旬です。細い茎の先に丸い葉をつけ、黄色やオレンジの鮮やかな花を咲かせます。本来は3mにもなるつる性ですが、現在日本で販売されているほとんどが矮性です。高温多湿に弱いため、ハンギングに向いています。また、全草が食用花として利用でき、種まきから無農薬で育てるとさらに楽しみが広がります。
ナスタチュームの基本情報
形態 | 一年草 |
種まき | 2月下旬~4月中旬 |
開花時期 | 4月下旬~7月、9月~11月上旬 |
花色 | オレンジ、黄色、赤 |
草丈 | 20~300cm |
発芽適温 | 20℃前後 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
ナスタチュームの種まきのポイント
ナスタチュームは蒸し暑い季節に姿が乱れやすいことから、早めに種まきしたほうが長く楽しめます。種はそのまままけるものや、水に浸けるなどの処理が必要なものもあるので、説明書きにしたがいましょう。種のタイプは、大きめの嫌光性種子です。小さいポットなどに1cmの深さにまき、乾かさないよう水やりして、暖かい室内で管理すると10日前後で発芽します。本葉4~6枚ほど残して摘心し、充実した株に育てましょう。
肥料が多いと葉ばかり茂り、過湿にすると間延びしてしまいます。肥料も水も控えめに、よく日光に当てて育てましょう!
ナスタチュームの花言葉
ナスタチュームの花言葉
- 強い印象の花言葉:有能な人 / 勝利 / 困難に打ち勝つ / 愛国心 / 忠誠心 / 光の導き
- 恋の花言葉:恋の火 / 恋の炎
強い印象の花言葉が並ぶのは、ナスタチュームの花を兜(かぶと)に、葉を盾にたとえて、勇敢な戦士たちの姿をイメージするからです。また、フランスでは好きな人にナスタチュームの鉢植えを贈り気持ちを伝える風習があるため、恋にまつわる花言葉がついたと考えられています。
3月に種まきできる花⑤ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールの特徴
ジャーマンカモミールの開花時期は3月~6月で、庭植えでも鉢植えでも育てられます。繊細な葉と小さなマーガレットのような花がナチュラルガーデンにぴったりです。一度種まきするとこぼれ種で増えるため、一年草ですが毎年楽しめます。花にはリンゴに似た芳香があり、入浴剤やハーブティーなどに利用されています。ハーブティーは、リラックスしたいときやお腹の調子を整えたいときに試してみましょう。
ジャーマンカモミールの基本情報
形態 | 一年草 |
種まき | 2月下旬~4月 |
開花時期 | 3月~6月 |
花色 | 白 |
草丈 | 30~60cm |
発芽適温 | 15~20℃ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
ジャーマンカモミールの種まきのポイント
ジャーマンカモミールの種は、とても小さな好光性種子です。育苗トレーなどに重ならないようにばらまき、土はかけないか、日光が当たる程度にうすくかけます。受け皿に水をためて底から吸水させ、乾燥させないように注意しましょう。2週間ほどで発芽します。発芽後、混みあってきたら間引き、本葉5枚ほどになったら庭に植え付けできます。茎の先を摘心して枝数を増やすとたくさんの花が咲きますよ。
カモミールティーは花を摘んで2~3日乾燥させると飲みやすくなりますよ。ティースプーン1杯にお湯を200cc注いで3~4分蒸らせばできあがりです!
キク科アレルギーの方はご注意くださいね!
ジャーマンカモミールの花言葉
ジャーマンカモミールの花言葉
- 強い印象の花言葉:苦難の中の力 / 逆境に耐える
- 優しい印象の花言葉:あなたを癒す / 親交 / 清楚
こぼれ種でも増え、踏まれても育つ丈夫なカモミールの性質からつけられた「苦難の中の力」は、有川浩さんの小説「図書館戦争」でも登場した花言葉です。また、ハーブとしてのカモミールには優れたリラックス作用があるといわれることから「あなたを癒す」という花言葉がつけられました。強さと優しさをあわせ持つ素敵な花言葉ですね。
3月の種まきで理想の庭づくりを
ガーデニングの季節が始まる3月、理想の庭を目指して種まきをしましょう。3月に種まきできる花は、どれもかわいい魅力的なものばかりです。種まきから育てるのは手間がかかりますが、芽を出したときや花が咲いたときの喜びはひとしおです。自分で大切に育てた花で庭や食卓を飾ったり、ハーブティーをいれたりして、贅沢な時間を楽しんでみてくださいね。
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メランポジュームは肥料をやりすぎるとうまく育ちません。庭植えも鉢植えも肥料は控えめのほうがきれいに咲いてくれますよ!