日野菜(ヒノナ)ってどんな野菜?特徴や育て方から食べ方までご紹介!

日野菜(ヒノナ)ってどんな野菜?特徴や育て方から食べ方までご紹介!

日野菜(ヒノナ)は滋賀の伝統野菜で、鮮やかな桜色の「さくら漬け」としてご存知の方もおられるでしょう。漬物以外でもさまざまな食べ方があるのはご存知ですか?丈夫な野菜であり比較的簡単に育てられる「日野菜」の育て方・食べ方など日野菜のことを知っていきましょう。

記事の目次

  1. 1.日野菜とは
  2. 2.日野菜の育て方
  3. 3.日野菜の食べ方
  4. 4.日野菜の保存方法
  5. 5.まとめ

日野菜の育て方

出典:写真AC

日野菜は育てやすいカブであり家庭菜園でも十分栽培できます。ここからは、日野菜の育て方を詳しく見ていきましょう。

栽培カレンダー

  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                  
間引き                  
肥料                  
収穫                  
採種                  

日野菜の種を播く時期は「春」と「秋」が理想的で、特に秋が育てやすいでしょう。寒さにより鮮やかな赤紫色になり、よりおいしくなる旬の時期は10~12月です。夏場は暑さにより育ちにくいため栽培には不向きです。

育て方のポイント

出典:写真AC

日野菜をおいしく育てる方法には、いくつかのポイントがあります。ここでは、水やりや間引きの時期などの管理方法を詳しく確認していきましょう。

土作り

出典:写真AC

土作りのポイントは、水はけがよくある程度肥沃な土壌にすることです。肥沃になりすぎると葉ばかりが大きくなり根の味が変わるので、肥料過多にならないようにします。縦に長く伸びるため深く耕してから、1ヵ月前には「完熟腐葉土」「苦土石灰」を与えましょう。1~2週間前に元肥として「化成肥料」を施します。

種まき

出典:写真AC

土作りをした畝に幅20~30cm間隔で溝を掘り、種をすじ播きします。土やもみがらをかぶせて水を十分に与えましょう。芽が出てくるまでは水やりを欠かさないようにします。

日々の管理

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日々の管理で大切なことは「間引き」と「追肥」です。間引きは収穫までに全3回行います。発芽後には密集している部分を、本葉が2~3枚のときには約5cmの間隔に、本葉が5~6枚のときには約10cm程度の間隔になるようにしましょう。間引き後は化成肥料を施してから中耕・寄土をします。

増やし方

出典:筆者撮影

採種を行うには、形などの状態がよいものを選んで花を咲かせましょう。菜の花を咲かせたあと種さやが茶色になるまで置いておき、刈り取って少し乾燥させてから脱粒します。アブラナ科の野菜は虫などにより交配しやすいため、採種する日野菜はネットをかぶせるなどの工夫をしましょう。乾燥した種は缶などに入れて冷蔵庫で保存します。

病害虫

出典:写真AC

キスジノミハムシ

日野菜のおもな病害虫は「キスジノミハムシ」と「ねこぶ病」です。「キスジノミハムシ」はアブラナ科の植物のみを食害する体長3mmほどの虫です。虫が寄り付かないように畑内の清掃をしたり寒冷紗や細かい目のネットで日野菜を覆ったりするなどの工夫をしましょう。

ねこぶ病

ねこぶ病は、野菜の根に寄生する糸状菌が原因で起こる病気です。野菜の栄養素を吸い取り成長を止めてしおれさせてしまいます。水はけが悪い土地で発生するため、畝を高くしたり溝を彫ったりして土壌改善をしましょう。菌を広げないように見つけ次第処分します。菌は酸性土壌を好むため、石灰などを撒いて土を中性化しましょう。

ボタ爺

ボタ爺

次は、おいしい日野菜の食べ方をご紹介するのじゃ。

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日野菜の食べ方

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