育て方⑤季節の管理方法
夏越し
真夏に茂りすぎると蒸れてしまうので、梅雨明け前に株の半分くらいの位置で切り戻します。夏場は半日陰に置いて水切れしないよう注意してください。花を楽しむ場合には半数ほど残し、ほかは切り戻して風通しをよくしましょう。
冬越し
イエルバブエナには耐寒性があり、戸外で冬越しができます。地上部は枯れますが宿根草なので地下茎は成長を止めて生きています。株もとで剪定して地表面を整えるとよいでしょう。鉢植えの場合は、室内で適度に土を湿らせることに注意をすれば、冬の間もイエルバブエナを収穫できます。
育て方⑥病害虫
イエルバブエナは丈夫な植物で、病害虫の心配はほとんどありません。ただ、風通しが悪い環境だとアブラムシやハダニなどが湧くことがあるので、忌避剤を使ったり水で流したりしましょう。また、ごくまれに多湿が原因でさび病を発症することがあります。初期なら茶色い斑点になった葉を摘み取ってください。症状が進んだ場合は薬剤を使うか、残念ですが株ごと処分しましょう。
イエルバブエナの使い方
活用方法①モヒート
モヒートはラム酒をベースにしたカクテルです。ミントやライムが効いたスッキリした味で、特に夏場の人気カクテルですね。スペアミントが使われることが多いですが、最近ではキューバなどのようにイエルバブエナで作る人が増えつつあります。
モヒートの材料(1杯分:目安)
- イエルバブエナ:10枚、飾り用に短い茎つき葉1本
- ホワイトラム:40mL
- ライム:1/2個
- ガムシロップ:小さじ1
- 砕いた氷:適量
- 炭酸水:適量
作り方
- イエルバブエナは先端のフレッシュな葉を摘み、よく洗っておく
- イエルバブエナの葉をグラスに入れ、すりこぎ棒などで適度にすりつぶす
- ライムの果汁を絞って入れる
- ホワイトラムとガムシロップ、氷を加える
- 炭酸水を入れてかき混ぜ、イエルバブエナを飾る
- 氷は製氷皿で作った氷でもOKです。
活用方法②ハーブティ
イエルバブエナは、爽やかな香りとまろやかな味のミントです。夏場は、濃い目に出して氷を入れるか、冷やして飲むといいでしょう。清涼感が味わえ、のどがすっきりします。冬は身体を温めてくれます。また習慣的に飲めば、穏やかにデトックスを促すことが期待できるでしょう。
ハーブティの材料
- イエルバブエナの葉:1杯分15枚
- 熱湯:150mL
- 蜂蜜:ティースプーン1杯
作り方
- よく洗ったイエルバブエナの生葉をポットに入れる
- 熱湯を注いで蒸らす
- カップに注ぎ、お好みで蜂蜜などを加える
- 濃い目に入れたいときは、耐熱ポットか鍋で2分ほど煮出す。
- 少し苦味がでますが、茎ごと使ってもかまいません。
活用方法③入浴剤
イエルバブエナで簡単な入浴剤が作れます。陰干しして麻布などで作った袋に詰め、熱湯で15分ほど蒸したあと湯船に入れてかき混ぜるだけです。量は湯船の大きさにもよりますが、短い枝で20本ほどです。お湯がまろやかになり、疲れの溜まった体を癒してリラックスしたバスタイムを演出します。
活用方法④サシェ(匂い袋)
イエルバブエナで匂い袋を作ってみましょう。イエルバブエナには殺菌効果があり、マスクを収納している引き出しや箱に入れておくと、涼感のある爽やかな香りが空気をリフレッシュしてくれます。陰干ししたイエルバブエナの茎を取り除き、乾いた葉を袋に詰めればできあがりです。
サシェや入浴剤を作るときにお茶パックフィルターを使うのもいいですよ!
まとめ
イエルバブエナは栽培しやすいだけでなく、その味や香りをいろいろな形で楽しめるハーブです。植え付けの適期はありますが、夏と冬を避ければほぼいつでも植え付け可能です。苗が手に入った時が植え時と考えていいでしょう。庭植えの場合は繁殖しすぎないように気をつけて育ててくださいね。
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出典:写真AC