クリサンセマム・ムルチコーレの管理
クリサンセマム・ムルチコーレは乾燥ぎみに管理しましょう。ムルチコーレは基本的には丈夫な植物ですが、高温多湿は苦手で、枯れたり病気にかかったりします。ここではムルチコーレを管理する場所や増やし方などについてご紹介します。ムルチコーレは初心者でも簡単にトライできる植物で、特に寄せ植えにするとかわいらしいですよ。
日当たり
クリサンセマム・ムルチコーレは日当たりのよい場所で管理しましょう。日当たりがよいと花数も増えます。日当たりが足りないと花数が減ったり咲かなかったりするので注意してください。花が咲いたとしても、日光をもとめて細い茎が無駄に伸びる「徒長」になってしまいます。ムルチコーレは霜にあてると枯れるので、暖かい場所か室内で管理してください。
増やし方
クリサンセマム・ムルチコーレは種まきで増やします。市販されている種を購入してもよいですし、咲き終わった花がらを摘まずにおいて種をとるのもよいでしょう。寒冷地では春まきがおすすめで、温暖地は春まきにくわえて秋まきもできます。ムルチコーレは発芽率が低めなので多めにばらまきし、薄く土をかぶせて発芽までは水分を絶やさないようにしましょう。
ボタニ子
発芽までの水やりは霧吹きを使うと種が流れちゃうのを防げるわ。
寄せ植え
クリサンセマム・ムルチコーレを寄せ植えするときは丈が同じくらいで、性質が似ている花を選びましょう。ムルチコーレは高温多湿を嫌い、乾燥ぎみが好きで霜に弱く、草丈が20cmほどなので、スイートアッサムやパンジー、ビオラなどがおすすめです。寄せ植えにブルーデージーを加えると珍しいブルーがアクセントになってかわいらしいです。
クリサンセマム・ ムルチコーレがかかりやすい病気
クリサンセマム・ムルチコーレは高温多湿に弱く、蒸れると病気になりやすいです。かかりやすい病気は糸状菌で伝染する灰色カビ病です。ムルチコーレは株張りがよく、ほふく気味に横に広がる植物なので、土との距離が近く、水やりをしすぎていつも土が濡れている状態だと蒸れてしまいます。乾燥した地域が原産なので葉が肉厚で水分を含んでいるのも原因の1つです。
対策
クリサンセマム・ムルチコーレが病気にかからないためには、とにかく水はけをよくし、水やりのしすぎに注意して風通しをよくすることです。ムルチコーレは花数が多いため花がらも当然多くなり、葉もしげるので花がらや枯れた葉を見つけたらすぐに取りのぞきましょう。毎日のお手入れをしていれば万が一病気にかかってもすぐ取りのぞくことができ感染拡大を防げます。
クリサンセマム ・ムルチコーレにつきやすい害虫
クリサンセマム・ムルチコーレにつきやすい害虫はアブラムシです。アブラムシは暖かくなるとたいていの植物に発生する害虫で、新芽の栄養分を大勢で吸ってしまうので植物が枯れることがあります。アブラムシのほかにはヨトウムシやネキリムシなどがいますが、病気と同じで毎日のお手入れをしていれば早期に発見でき、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
対策
アブラムシは最初は数が少ないので、ガムテープでとったりつぶしたりして駆除できます。しかし、できれば害虫は避けたいので、あらかじめ薬剤をまいておきましょう。ヨトウガやネキリムシの老齢化した個体は夜行性です。昼間は土の中にいますので、掘り返して見つけるか、夜に出てきたところを捕殺する方法があります。
ボタニ子
ヨトウガの幼齢体は昼間活動するの。葉の裏にいるわ。まだ小さいから見つけたら葉ごととっちゃえばいいの。アブラムシも最初はそれでなんとかなるかも。
まとめ
黄色く丸い花びらがキュートで、可憐な花をたくさんつけるムルチコーレは横に広がるので、少し多めにハンギングバスケットに植えるととても華やかです。ムルチコーレの花が咲き始めるまえに先端を切り戻しすれば横から新芽が出てきて、さらに花数が増えます。ぜひクリサンセマム・ムルチコーレを育ててみましょう。
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出典:写真AC