ヘンルーダの増やし方
ヘンルーダの増やし方には種まきや挿し芽、株分けがあります。ヘンルーダは秋にできた種が自然に種まきされて、放っておいても自然に増えていることがあります。しかし、同じ種まきでも鉢植えの数を増やしたり、場所を決めて増やしたりしたいときは、人の手で増やしたほうが確実です。ここでは、それぞれの増やし方を見ていきましょう。株分けや挿し木での増やし方を実践するときは、かぶれ防止のために手袋を着用してください。
増やし方①種まき
ヘンルーダを種まきで増やしたいときは、秋に実が熟して裂けるため、そこから黒い種を採取しておきます。これを春まで保存し、春になったら用土を入れた鉢や育苗用のポットを用意してくぼみをつけて種まきしましょう。種に軽く土をかぶせて水やりをし、芽が出たら元気なものを残して間引きます。本葉が3枚程度に育ったら庭や鉢に植え付けられます。別の種まきの方法としては直接花壇や鉢に種まきして、間引いてもよいです。
増やし方②挿し木
ヘンルーダを挿し木で増やす場合は、ます元気そうな枝を10cmほど切っておきます。挿し木の適期は4月~6月です。梅雨入り前の剪定ついでに枝を選別してもよいでしょう。下の方の葉を切り取り、給水させてから挿し木用のポットや鉢に用土を入れたものに挿します。根が出るまで1カ月程度かかるため、その間は乾燥しないように水を与えます。このとき、底面給水させると管理しやすいです。根が出たら植え付けましょう。
増やし方③株分け
ヘンルーダの株が大きくなってきたら、植え替えのときに一緒に株分けするとよいでしょう。時期は植え替えと同じ4月頃が適期です。ヘンルーダの株を鉢から出して、手やナイフを使い、株を2つくらいに分けてそれぞれ草花用の用土を入れた新しい鉢に植え替えます。このとき、根を傷めないように注意してください。最後に水を与えてできあがりです。
まとめ
古代ローマ・ギリシャの時代から、ヘンルーダはその強い香りに人々は着目し、食用や薬用に利用してきました。現代はその毒性からほとんど観賞用やコンパニオンプランツとして利用されるに留まっています。菜の花のようなかわいらしい花は気をつけて利用すれば、ほかの植物の助けになるでしょう。耐寒性は強くないですが乾燥に強い花です。ぜひ、このかわいらしくも頼りがいのある番人を、花壇に加えてみてください。
出典:写真AC