ヘンルーダってどんなハーブ?香りの特徴・育て方や利用方法を紹介!

ヘンルーダってどんなハーブ?香りの特徴・育て方や利用方法を紹介!

ヘンルーダは別名「ルー」と呼ばれ、古代ローマやギリシャの時代からさまざまな用途に使われてきました。しかし、毒性もあり、今では料理や薬用では使用されなくなっています。この記事では、そんなヘンルーダの特徴や育て方と増やし方、食用以外の利用方法も紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヘンルーダとは
  2. 2.ヘンルーダの利用方法
  3. 3.ヘンルーダの育て方
  4. 4.ヘンルーダの増やし方
  5. 5.まとめ

ヘンルーダの利用方法

出典:写真AC

ヘンルーダは開花期に花がついたままの全草を採取して陰干ししたあと、日当たりのよい場所で天日干しして生薬にします。これを「芸香(うんこう)」といい、さまざまな用途に使用されてきました。しかし、ヘンルーダの毒性もまた早い段階で確認され、現在ではほとんど薬用や食用としては使用されていません。ここでは昔の利用方法と、今でも使えるハーブ雑貨への利用法を紹介します。

利用方法①薬用

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ヘンルーダは古い時代に薬として使われました。古代ローマ時代には視力を高める効果があるとされ、当時の画家はヘンルーダを料理に使い、食用にしたといわれています。また、茎葉を乾燥させたものを煎じて飲むと風邪の発熱や月経不順、ヒステリーなどに効果があるとされました。また、すりつぶして塗れば、虫刺されやおでき、打撲に効果があるといわれています。

利用方法②防虫剤

出典:写真AC

ヘンルーダの使い方で、今でも使える方法の1つが防虫剤としての利用方法です。ヘンルーダの葉を摘み取り、天日干しで1~2週間ほど乾燥させたものを小さな布袋に入れて、サシェを作ります。これをタンスや本棚、シンク回りなど、虫が来てほしくない所に置いておくと防虫効果を発揮してくれます。葉の汁が手に着くとかぶれることがあるため、手袋をして作業してください。

ヘンルーダのドライフラワー

ヘンルーダを開花期に全草で収穫して、ドライフラワーも作れます。ヘンルーダのドライフラワーには香りも残るため、逆さにして吊るしておくだけで防虫効果があります。また、開花期に摘み取って押し花を作り、しおりにして本に挟んでおくと、防虫効果で本に虫が寄ってこないのです。葉だけでもよいですが、開花しているものを使うと目にも楽しい防虫剤ができあがります。

利用方法③猫除け

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ヘンルーダの葉には強い香りがあります。猫は匂いに敏感なため、ヘンルーダの葉を煎じた汁を猫に来てほしくない所にスプレーしたり、ヘンルーダを植えた鉢やプランターを置いたりしておくと近寄らなくなるといわれています。猫にも個体差があり、全ての猫に効果があるかは定かではないですが、ヘンルーダの鉢を入手したら猫の通り道に置いてみてはいかがでしょうか。ヘンルーダは日光を好むため、日照には注意してください。

利用方法④魔除け

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古代から、ヘンルーダには悪霊などの悪いものから身を護る効果があるといわれてきました。ヘンルーダの花言葉に「悔恨」などがあるのは魔除けとして使われたことに由来します。また、カトリックの儀式にも使われていたという歴史もあります。ヘンルーダが別名「ハーブオブグレイス(神の恵みのハーブ)」と呼ばれるのは、こういった儀式的なものに使われていたことが由来です。

ヘンルーダの育て方

ヘンルーダの手入れをするときには、かぶれるのを予防するために手袋をしましょう。また、ヘンルーダは多湿を嫌うため梅雨入り前に剪定します。枝葉の混み入っている場所を軽く剪定する程度で大丈夫です。ヘンルーダの苗を購入するときは株元の葉が込み合っていないことと、苗の茎がしっかりときれいな緑色をしていることに注意して苗を選んでください。ヘンルーダは半耐寒性のため、冬越しには注意しましょう。

育て方①植え付け

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ヘンルーダを地植えする場合は植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておいてください。プランターや鉢などで育てる場合は市販されている花や野菜の土で大丈夫です。植え付けの時期は3月~5月か9月ころの暖かい日を選んで植え付けましょう。地植えの場合は日当たりがよいのですが、夏の直射日光が当たらない場所を選んでください。ヘンルーダは半耐寒性なので寒冷地では地植えに向きません。

育て方②置き場所

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ヘンルーダを鉢やプランターで育てる場合は、基本的に日当たりのよい場所に置きます。夏は直射日光に当たると弱ることがあるため、半日陰に移動するのがおすすめです。それ以外の季節は日当たりのよい場所に置きましょう。霜に当たると地上部が枯れます。枯れる前に軒下などの霜の当たらない場所へ移動してください。ヘンルーダは半耐寒性のため、心配であれば室内で冬越しするのも1つの方法です。

育て方③水やり

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ヘンルーダは多湿を嫌い、乾燥した環境を好みます。地植えの場合は自然に降る雨だけで十分なため、特に水やりは必要ありません。プランターや鉢植えで管理する場合は、土が乾いてからたっぷりと与えます。表面の土が乾いていると感じてから数日様子をみて、土が乾ききってから次の水やりをしましょう。

育て方④肥料

出典:写真AC

ヘンルーダは肥料をあまり好みません。少し痩せているくらいの土地のほうがヘンルーダ向きです。そのため、ヘンルーダに肥料を与える機会はそう多くないですが、植え付けるときには元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。それ以外は春から秋までの開花期や育成期に2週間に1回程度、液体肥料を与えるくらいで大丈夫です。冬の間の肥料は必要ありません。

育て方⑤病害虫

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ヘンルーダはもともとその特徴的な香りによって虫よけに使われるほどのハーブで、虫はほとんど寄ってきません。唯一、ヘンルーダの天敵といえるのがアゲハチョウです。ナミアゲハなどのアゲハチョウの幼虫はミカン科の植物の葉を好んで食べます。ヘンルーダもミカン科のため放っておくと全部食べられることもあります。アゲハチョウの幼虫を見つけたらすぐに除去しましょう。

育て方⑥植え替え

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ヘンルーダの植え替えの時期は、植え付けと同じで3月~5月か9月です。新しい鉢は以前のものと同じか一回り大きな鉢を用意しましょう。鉢の底に網と軽石を3cmほど入れます。その上に用土を入れたら株を真ん中に入れ、周りの隙間を用土で埋めます。このとき、古い株の土は1/3ほど落として地上部も半分ほど剪定すると株がリフレッシュできます。

育て方⑦冬越し

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ヘンルーダは半耐寒性で霜に弱いため、屋外で冬越しする場合は日当たりのよい軒下で管理するのがおすすめです。さらに冬越しの準備として根元を腐葉土で覆ったり、寒風除けを使ったりすると安心です。霜に当たると地上部が枯れることがありますが、根が生きていれば翌春にまた新しい芽が出ます。しかし、土が凍るような寒冷地では根も枯れてしまうため、冬越しは屋内で管理しましょう。

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ヘンルーダの増やし方

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