琉球朝顔の管理方法
琉球朝顔はただそのまま伸ばしていると、グリーンカーテンとして形が整わなかったり、伸びすぎて家が覆われてしまったりします。病害虫を防ぐためにも、きちんと手入れして管理しましょう。琉球朝顔の管理方法をご紹介します。
日当たり
琉球朝顔は沖縄をはじめとした暖かい地方の植物です。そのため日当たりのよい場所を選んで植え付けるようにしましょう。自生地では海岸でもよくみかけるように、風通しのよい場所を好みます。南側の開けた場所に植え付けるとよいでしょう。
仕立て方
琉球朝顔をグリーンカーテンとして仕立てるには、それなりに手入れが必要です。そのまま自由に伸ばさせると、1本のつるだけがどんどん伸びていってしまいます。そのため必要となる作業が摘芯です。つるが1mほど伸びたところで先端を摘みとります。この摘芯によって、どんどん新しい芽を伸ばして株のボリュームを増しましょう。
摘芯後の手入れ
摘芯をすることで新しい芽がでてくるので、今度は出てきたつるを誘引します。摘芯と誘引を繰り返すことで、きれいなグリーンカーテンを作りましょう。ただし、鉢植えであんどん仕立てにするときは、摘心しすぎると株にボリュームが出すぎます。余分な芽は芽かきをして、風通しが悪くならないように仕立ててください。
花がら摘みと枯れ葉取り
摘芯と誘引のほかにも、琉球朝顔を健康に美しく咲かせるための大切な作業があります。咲きおわった花を摘み取ったり、黄色くなった枯れ葉や混みあったつるを取り除いたりして、株全体の風通しを確保しましょう。病害虫を防ぎ、グリーンカーテンをきれいに保つ効果もあります。
冬越し
11月になって気温が下がってくると、花が咲き続けていても勢いがなくなってきて、冬越しの時期を迎えます。葉が枯れはじめてきたら冬越しの準備を始めましょう。地上部が枯れたら休眠状態に入った証拠です。地上部を刈り取って、霜に当たらないようにマルチングをして冬越しさせます。冬越しの間は休眠中なので、水やりは控えめにしてください。
冬越し用のマルチングでおすすめは?
枯れ葉や小枝を使ったマルチングは、冬越しの間に強風で飛ばされてしまうことがあります。腐葉土などの土で覆う場合は虫が住み着くことがあり、注意が必要です。ウッドチップは霜除け用にも雑草除け用にも使えるので、冬越しだけでなく通年をとおしてマルチングとして使えます。
琉球朝顔の増やし方
琉球朝顔は種を付けにくい性質がありますが、増やし方は簡単です。種まきでももちろん増やせますが、一般的には挿し木で増やします。摘芯や芽かきで摘んだ芽で簡単にできる、琉球朝顔の増やし方をみてみましょう。
種まきで増やす
琉球朝顔は種を付けにくい性質上、種まきでの増やし方は非常にまれな増やし方になります。また管理の都合上、終わった花がらは摘んだ方がよいため、種取り用に区画を決めて花がらを残す以外、種を採取することはできません。必ず種ができるわけではないため、種まきは諦めたほうがよいでしょう。
挿し木で増やす
琉球朝顔の最も一般的な増やし方がこの挿し木です。摘芯や芽かきで取り除いた芽を水挿ししておいて、十分水揚げさせてから土に挿して苗にします。水挿ししたまま根がでるのを待って苗にしてもよいでしょう。挿し木に適した時期は5~6月か8月下旬~9月です。真夏の暑い時期は避けてください。
まとめ
琉球朝顔は丈夫で育てやすく、増やし方も簡単な植物です。沖縄の海を思わせる、オーシャンブルーの見ごたえのある花も魅力といえます。この夏は琉球朝顔のグリーンカーテンで涼しく過ごしてみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC