穂状花序・複穂状花序の植物
グラジオラス
よく知られた園芸品種で穂状花序の植物は、グラジオラスですね。グラジオラスは、アフリカや地中海沿岸地域原産の球根植物です。大きな花軸に直接華やかな花を穂状にたくさん付け、下から咲き始めます。鮮やかな花色の品種も多いです。
名前 | グラジオラス |
学名 | Gladiolus communis |
科/属名 | アヤメ科グラジオラス属 |
開花時期 | 6月~9月 |
サワギキョウ
サワキキョウ(沢桔梗)は、日本の湿った山野に自生する草丈50cm~100cmほどの多年草です。花を穂状に付け、上の花が咲く頃には下の花は咲き終わって枯れていることもあります。美しい濃紫色の花が目を引きますが、毒性の強い植物です。
名前 | サワギキョウ |
学名 | Lobelia sessilifolia |
科/属名 | キキョウ科ミゾカクシ属 |
開花時期 | 8月~9月 |
ワレモコウ
ワレモコウは、日本列島や中国、朝鮮半島、シベリアなどの明るい草地に、夏から秋にかけて自生するバラ科の山野草です。花の付き方は、楕円形に密集した穂状花序で、他の穂状花序の植物とは異なり、赤褐色の花が上から下の順に咲きます。
名前 | ワレモコウ(吾亦紅) |
学名 | Sanguisorba officinalis |
科/属名 | バラ科ワレモコウ属 |
開花時期 | 7月~10月 |
ネジバナ
ネジバナ(捩花)はモジズリとも呼ばれ、ピンク色の花をらせん状に付けるのが印象的な山野草です。湿り気のある草地の日当たりのよい場所に咲きます。下から上に咲いていきますが、ねじれ方は左巻きと右巻きがあり、ねじれていない個体も存在します。白い花を咲かせるのはシロネジバナという品種です。
名前 | ネジバナ(捩花)、モジズリ |
学名 | Spiranthes sinensis |
科/属名 | ラン科ネジバナ属 |
開花時期 | 4月~9月 |
オオバコ
オオバコは、日本をはじめ東アジアの草原や道端に分布する野草です。10cm~30cmの花茎の先に白や薄紫色の小さな花を穂状にみっしり付け、下から順に開花します。踏み付け耐性のあるいわゆる雑草ですが、葉や種は咳止めなどに効き、生薬や食用としても活用されてきました。
名前 | オオバコ(大葉子)、カエル葉 |
学名 | Plantago asiatica |
科/属名 | オオバコ科オオバコ属 |
開花時期 | 4月~9月 |
アオカモジグサ
アオカモジグサ(青髢草)は、日本、中国、朝鮮半島に分布し、道端や土手などに自生しているイネ科の植物です。穂状に花が付いた小穂(しょうすい)が集った複穂状花序です。秋に紫色っぽい穂になるカモジグサも複穂状花序の品種です。
名前 | アオカモジグサ(青髢草) |
学名 | Agropyron ciliare |
科/属名 | イネ科エゾムギ属 |
開花時期 | 5月頃 |
まとめ
この記事では穂状花序の意味と、穂状花序の植物を数種類ご紹介しました。園芸や植物に関する用語はとっつきにくい部分もありますが、意味を知ると花や植物への理解や興味が深まり、さらに楽しくなりますね。
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出典:写真AC