福島の桃といえば?おすすめの時期・季節や人気の品種9種類をご紹介!

福島の桃といえば?おすすめの時期・季節や人気の品種9種類をご紹介!

桃は、初夏から夏の終わりにかけてでまわり、芳醇な香りと濃厚な甘味を楽しめます。福島県が桃の生産量、日本第2位ということをご存知でしょうか。福島県で生まれた品種も多く、個性も豊かになっています。おすすめの季節や人気の品種をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.福島の桃とは
  2. 2.福島の桃の人気品種
  3. 3.福島の桃のおすすめの時期と季節
  4. 4.福島の桃の保存方法
  5. 5.まとめ

福島の桃とは

フリー写真素材ぱくたそ

福島県の代表的な桃「あかつき」は白鳳と白桃をかけあわせた品種で、全国的にも有名です。桃は水はけがよく、太陽がよくあたると甘く赤く育ちます。福島県の桃の生産量は山梨県についで全国第2位です。夏冬の寒暖差が大きく、盆地特有の夏の暑さや乾燥が過湿を嫌う桃にはよい環境で、県内では約60種類の桃が生産されています。

2018(平成30)年のももの収穫量(しゅうかくりょう)は、11万3200トン、出荷量(しゅっかりょう)は10万4400トンで、都道府県別では1位が山梨県(やまなしけん)3万9400トン(シェア35%)、2位が福島県2万4200トン(21%)、3位が長野県1万3200トン(12%)となっており、この3県で全国の約7割(わり)を占(し)めています。

ボタニ子

ボタニ子

桃に袋をかけない「無袋栽培」っていうのも特徴ね。太陽がたくさんあたるぶん、ジューシーでおいしくなるんですって。

桃の基本情報

Photo byRitaE

学名 amygdalus persica
科属 バラ科モモ属(サクラ属)
原産国 中国
種類 落葉樹
形態 中高木
育成温度 9℃以上(4月~9月)-15℃以上(冬)
開花時期 3月~4月
収穫 6月~9月
樹丈 2m以上
耐寒性 強い
耐暑性 強い

福島の桃の人気品種

Photo byDGlodowska

先述のとおり福島では、60種類以上の桃が栽培されています。代表選手のあかつきは皇室に献上されるほどで桃の最高峰です。あかつきをベースにかけあわせた品種も多く栽培されています。果実が黄色い種類や固い品種、やわらかい品種など豊富に栽培されているので、好みにあわせて選べるでしょう。人気の高い品種のルーツや特徴などをご紹介します。

あかつき

あかつきは実が小さすぎて他県が栽培をあきらめた中、福島県だけが品種改良を続けた桃です。「信夫山あかつき参り」という福島市の祭りにちなんで名前がつきました。昭和54年に品種登録され、福島県で生産される桃の50%を占めます。大玉で甘味と酸味のバランスがよく、硬くこりこりした食感が楽しめる桃です。追熟でやわらかくジューシーになります。

ボタニ子

ボタニ子

収穫は8月からの中生よ。果汁が多くて甘味が強いだけじゃなく、見た目もきれいな桃なのね。香りやコクが強いのも特徴ね。

奥あかつき

奥あかつきは、名前のとおりあかつきから品種改良されました。佐藤果樹園があかつきのなかでも大玉で品質のよいものを選抜してつくった桃です。あかつきも大玉ですがそれ以上に奥あかつきは大きく、親のあかつきと同じ糖度が高く甘味の強い桃になりました。あかつきよりも収穫が遅い中晩生です。大玉なのでたっぷり桃を楽しめます。

暁星(ぎょうせい)

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暁星もあかつきから開発された桃です。昭和62年に佐藤果樹園が品種登録しています。収穫期はあかつきより少し早く7月上旬の早生種で、実はやや小ぶりです。暁星が出回り始めると桃のシーズンだと感じる人も多いでしょう。食感はあかつき由来の硬さでこりこりとしていて、追熟でやわらかくなります。酸味が少なく甘味が強く、小玉のなかでは一番の糖度です。

黄金桃

黄金桃は黄色い実の桃です。8月中旬~9月中旬が収穫期で、非常に大きな桃に成長します。香りはパイナップルやマンゴーに似た南国系で、甘味もねっとりと濃厚ですが、酸味とのバランスがよいです。黄金桃は袋かけして育てると黄色い果皮になりますが、福島県では無袋栽培が主流なので、太陽をたくさんあびて果皮に赤味がさし、糖度も高くなります。

ゆうぞら

ゆうぞらは白桃とあかつきをかけあわせて作られました。収穫期は8月下旬~9月中旬の晩生で、作付面積は福島が全国1位の白桃です。繊維質が少なく、乳白色の実はシルキーな舌触りで桃の中で食味が1番よいといわれます。しかし、樹の生理的な条件で落果が多いのも特徴で、非常に手間のかかる種類です。

黄貴妃(おうきひ)

黄貴妃はゆうぞらをルーツにもつ福島県生まれの黄桃です。収穫は8月の下旬~9月下旬で黄金桃よりも酸味が少なく、ゆうぞらゆずりの繊維質の少なさで追熟でとろとろになります。糖度が高く、上品な甘さの大玉です。黄貴妃はゆうぞらほど落果は多くありませんが、双子の実が多いため、摘蕾は少なくし、実がなってからの摘果という手間がかかります。

黄ららのきわみ

黄ららのきわみはゆうぞらをベースにもつ福島県生まれの黄桃です。平成19年に誕生しました。収穫期は9月中旬~下旬で革新品種とよばれます。非常に玉が大きく、糖度の高さ、果汁の多さともにだんとつで、まさに桃のスーパールーキーといえるでしょう。香りは強く、酸味は微量でゆうぞら由来の繊維質の少なさも食味のよさにつながります。

西王母(せいおうぼ)

西王母はゆうぞらと晩生の川中島白桃をかけあわせてできた桃です。収穫時期は9月中旬~下旬と極晩生の大玉で、大きいものは600gくらいあります。果皮果肉ともに乳白色で種のまわりがほんのり紅色です。強い甘さとほどよい酸味が特徴で、甘味が強いのに後味はすっきりしています。平成16年に商品登録されました。

ふくおとめ

ふくおとめは倉片早生とちよひめをかけあわせてつくられた福島県生まれの黄桃です。収穫期は6月中旬~7月上旬の極早生の小玉で、甘味と酸味のバランスがとれています。皮は真っ赤になり包丁を使わずにつるんとむけるやわらかさで、中は鮮やかな黄桃です。糖度は10度~11度と控えめですが、中には13度になるものもあります。極早生では1番の糖度です。

ボタニ子

ボタニ子

続いておすすめの時期や購入方法、保存方法などをご紹介します。

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福島の桃のおすすめの時期と季節

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