フェンネルの育て方!種から育てて収穫する方法・栽培管理のコツをご紹介!

フェンネルの育て方!種から育てて収穫する方法・栽培管理のコツをご紹介!

細かい葉と可憐な花が楽しめるフェンネルは、甘くスパイシーな香りが特徴のハーブです。この記事ではそんなフェンネルの育て方や栽培管理についてご紹介します。ハーブ初心者でも育てやすいフェンネルを種や苗からの育て方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

記事の目次

  1. 1.フェンネルとは
  2. 2.フェンネルの育て方
  3. 3.フェンネルの栽培管理のコツ
  4. 4.フェンネルの特徴
  5. 5.まとめ

フェンネルの栽培管理のコツ

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ここからは、フェンネルの栽培管理のコツとして、植え替えの頻度や支柱の立て方、交雑の注意についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

栽培管理のコツ①植え替えは極力行わない

フェンネルは、根がまっすぐ下向きに生えるため、傷みやすく、植え替えには不向きの植物です。そのため、フェンネルを育てるときは地植えにするか、大きく深い植木鉢やプランターを使い、植え替えの頻度を極力少なくしましょう。

栽培管理のコツ②成長したら支柱を使う

フェンネルの草丈は、高いもので2mまで成長することもあり、そのままにしておくと風や雨で倒れてしまいます。草丈が人の膝頭くらいまで来たら支柱を挿しましょう。

栽培管理のコツ③似た種類の植物との交雑に注意

セリ科の植物は交雑しやすいので、フェンネルと同種のディルやコリアンダーなどは近くで栽培しないようにしましょう。また、トマトや豆類とも相性が悪いので、畑などで育てる場合は区画を分けることをおすすめします。

ボタ爺

ボタ爺

違う種類の植物同士が交配して、雑種になってしまうことを「交雑」というんじゃよ!

フェンネルの特徴

Photo bycongerdesign

古代から食用として親しまれてきたフェンネルですが、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、フェンネルの「花」「食用部分」「香り」の3点の特徴に注目してご紹介します。

特徴①黄色くかわいい花が楽しめる

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フェンネルは初夏の季節に、黄色のかわいらしい花を咲かせます。小さく細かい花が上向きに咲き群れている様子はとても可憐で美しく、目にも鮮やかです。開花期も5~7月なので、長く楽しむことができますよ。

特徴②葉、茎、実が食用となる

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フェンネルは、鮮やかな黄色の花が観賞用として美しいだけではなく、葉や茎、実のすべての部位が食べられる優れたハーブです。可食部分はそれぞれが違う名前で呼ばれており、それぞれに特徴があります。葉や茎と実の各部位の特徴について、ひとつずつご紹介します。

葉(フェンネル)

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葉の先が細く、ふさふさとしたハーブです。独特な甘い香りで、魚の臭みを取り風味をよくするため、魚料理によく合います。レストランで魚料理を食べたときに添えられていることが多いので、見たことのある方も多いのではないでしょうか。

茎(フィノッキオ)

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フェンネルの茎の部分は、鱗茎(リンケイ)と呼び、玉ねぎやゆり根と同じように地下茎が膨らんだものです。この部分はフィノッキオと呼ばれ、海外ではなじみの深い野菜です。フェンネルの香りを持つ玉ねぎのような味わいで、スープの具などによく使われます。日本のスーパーでは取り扱いがないことが多いので、海外の方向けのマーケットなどを探してみると、見つけられますよ。

実(フェンネルシード)

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フェンネルシードは「シード(種)」と名前を付けられていますが、種ではなく果実部分です。日本のスーパーでも販売されているので、見かけた方も多いのではないでしょうか。フェンネルシードは、魚料理の臭み消しはもちろんのこと、ハーブティーや焼き菓子にもよく使われています。また、利尿や消化を促す生薬としても知られており、汎用性の高いスパイスのひとつです。

特徴③甘く爽やかな香り

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フェンネルの特徴のもうひとつは、甘く、胸がすっとするような爽やかな香りです。「アネソール」という香りの元が主成分で、咳止めや痰切り、消化を促すことができると期待されています。すっきりとした香りは、リラックスしたいときにもおすすめですよ。

まとめ

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フェンネルは、もともと野草だったこともあり栽培環境に影響されにくく、肥料もあまり必要ではありません。病気や害虫も予防しやすいため、ガーデニングが初めての人でも育てやすいハーブのひとつです。黄色のかわいらしい花は観賞用に、葉や茎、実は食用になるため、とても育てがいがあります。ぜひ育ててみてくださいね。

佐野美帆
ライター

佐野美帆

自然が好きで、よく郊外に遊びに出かけます。お茶の専門店で働いていた経験があり、紅茶を含むお茶全般とハーブの勉強をしています。また、日本文学分野での出版経験を活かし、神話や民間伝承と植物の関わりに特化した記事が得意分野です。

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