新居祝いの花の定番
新居祝いの花の定番は白い胡蝶蘭です。胡蝶蘭はけっして安い花ではありません。もらったかたはラグジュアリー感を楽しめるでしょう。また白い胡蝶蘭は、どのような様式のお宅にもすんなりと溶け込めます。胡蝶蘭は水やりだけで1カ月~2カ月は、花の状態がきれいなままです。世話をするのがい忙しいいというかたにも向いています。
- 家は新築でなくても新居です。事務所や仕事場の引っ越しは新築、中古物件関係なく「転居祝い」にします。
おすすめの新居祝いの花
新居祝いに白い胡蝶蘭は定番ですが、ほかにも贈って喜ばれる花はあります。贈りたい相手の住まいや年齢、好みなどを考慮して新居祝いの花を選びましょう。
新居祝いの花①胡蝶蘭
胡蝶蘭はとても種類が多い花です。白い胡蝶蘭はお祝いの定番の花ですが、色はピンク、黄色、オレンジのほかに青や複色のもの多数あります。新居のイメージにあわせて色を変えるのもおすすめです。胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」なので、新しい家で新しい生活を始めようとしているかたにはぴったりのプレゼントといえるでしょう。
新居祝いの花②ミディ胡蝶蘭
胡蝶蘭には大輪の花のほかに、ミディと呼ばれる中輪とマイクロと呼ばれる小輪の花があります。ミディ胡蝶蘭は花の大きさが3cm~6cm、マイクロは2cm~4cmです。胡蝶蘭を贈りたいけれどスペースに配慮したいときや「大輪の胡蝶蘭は金銭的にちょっと…」という際によいでしょう。ミディもマイクロも大輪の胡蝶蘭と変わらない華やかさがあります。
新居祝いの花③ルピナス
ルピナスはフジの花をさかさまにしたような形から、「サカサフジ」「ノボリフジ」などと呼ばれる春に咲く花です。種類は200を超え、色数も非常に多いので寄せ植えにするととても華やかになります。黄色いルピナスの花言葉は「多くの仲間」で、白いルピナスは「いつも幸せ」「つねに幸福」というものです。大切な仲間の新居祝いの花としてよいでしょう。
新居祝いの花④ラナンキュラス
ラナンキュラスは咲き方、花色がとても豊富な春に咲く花です。品種が多く、半八重、八重のほかに花びらがフリルのようになったり、波打ったり、バラのようにカールしたりします。ラナンキュラスの花色は白、ピンク、黄色、オレンジ、紫、緑、複色です。変わり咲きは蕾がひらくと花の中心から緑の花びらが顔をのぞかせます。花言葉は「幸福」「希望」です。
ボタニ子
同じ種類でも花に個体差があって楽しいので、ガーデニングが好きなかたには喜ばれるでしょう。
新居祝いの花⑤マンデビラ
花言葉に「固い友情」「情熱」という意味をもつマンデビラはトロピカルな花を夏に咲かせます。多花性のつる植物で、7cm~8cmの大ぶりの花を次々と咲かせ、花の寿命も1週間と長いです。マンデビラは咲き始めは色が淡いですが、徐々に濃い色に変化するので1輪で何度も楽しめるでしょう。一重の花の他に八重や大輪もある種類の多い植物です。
新居祝いの花⑥ヴァーべナ
ヴァーべナは春から夏にかけて咲く花で、白やピンク、紫や藤色、複色があります。冬越えは難しいですが、一年草扱いすれば育て方は簡単です。ヴァーべナは小さな花束のような可憐な花を咲かせます。たくさんの小さな花が集まって咲くことから花言葉は「家族の和合」「団結」です。家族で暮らすかたに向いているでしょう。
新居祝いの花⑦ダリア
ダリアは夏~秋にかけて鮮やかな大輪を咲かせるメキシコの国花です。大きさ、色ともに多様で、小さい花は3cmくらい超大輪になると30cmを超えます。色も黄色、白、ピンク、オレンジのほかに茶色や黒、複色などがあるので、贈りたい相手の好みにあう花が見つかるでしょう。花言葉は「ありがとう」「感謝」です。
新居祝いの花⑧プリムラ
プリムラは晩秋から咲く、サクラソウの仲間です。世界に500種類以上あり、日本でも自生種が20種類あります。色は白、ピンク、黄色、紫、青、複色と豊富です。黄色やピンクなど明るい色を寄せ植えすると華やかな雰囲気に、紫や青など落ち着いた色を選ぶとシックなイメージの鉢に仕上がります。
新居祝いの花⑨カランコエ
カランコエは葉に水分をためられる多肉植物の仲間です。日が短くなってくると花を咲かせる短日植物で、花の少ない冬に鮮やかに咲きます。色は白、黄色、ピンク、オレンジがあり、一重咲や八重咲と品種も豊富です。花言葉は「幸福を告げる」「幸せをつくる」なので、新居祝いの花としてふさわしいでしょう。
新居祝いの花⑩シンビジウム
シンビジウムは冬に咲くラン科の多年草です。花色は白、ピンク、黄色、オレンジに加え、緑や紫、茶色など変わった色もあります。ラン科のなかでは育てやすいので、初心者の方へのプレゼントに向いているでしょう。花は10cmを超える大輪から、3cmの小さいものがあり、直立する種類と垂れる種類があります。
新居祝いの花⑪アレンジメントフラワーバスケット
アレンジメントフラワーやフラワーバスケットは、いろいろな種類の複数の花を1つのカゴにアレンジして飾り付けるお祝いの花です。フローラルフォームという給水スポンジに花が活けてあるので、花瓶がなくてもそのままインテリアとして楽しめます。フローラルフォームは花を長持ちさせるものなので、お手入れはたまに水を足すだけで簡単です。
新居祝いの花⑫プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは和訳すると「保存された花」です。特殊な溶液に花を1輪ずつ入れて色を抜き、花の水を吸い上げる力で新たに色付けされています。プリザーブドフラワーは水やりの必要がないのに枯れない花で、忙しい人向きです。お祝いを贈る相手の好みの色にあわせた花を作れます。風通しのよい、直射日光やエアコンの風があたらない場所に飾っておけば、5年以上持つでしょう。
ボタニ子
プリザーブドフラワーの手触りはドライフラワーとちがって普通のお花みたいなのよ。花粉がないから花粉症の人も安心ね。
新居祝いの花⑬光触媒
光触媒の花は造花です。本物そっくりに作られた花を酸化チタンやヒノキチオール、銀などでコーティングしてあります。コーティングされた花は蛍光灯や太陽の紫外線に反応してきれいな空気をつくります。期待できる効果はペットやタバコなどの匂いの消臭、シックハウスの防止、防カビ抗菌作用などです。花好きだけれどアレルギーがあるかたへの新居祝いの花としてむいています。
ボタニ子
光触媒の花は造花だから半永久的にもつわ。お手入れは花や葉の表面にほこりがたまったらさっと水で流すか、はたきをかけて取りのぞくだけよ。
新居祝いの花を贈る際のマナー
マナー①贈る時期
新居祝いの花を贈る時期は、引っ越し後、半月~2カ月です。新居祝いの花は、引っ越しの連絡をもらってから贈ります。新居に招待されたときに持って行ってもよいでしょう。早すぎると引っ越しの片付けが終わらないのに迷惑なマナー違反になり、遅すぎると今さら感を与えてしまいます。
- 新築でなく中古物件であっても「新しく居をかまえる」ので、新居祝いとして花を贈れます。
マナー②不向きな花
新居祝いとして不向きなのは赤い花です。赤は炎や火事を連想させる色なので縁起がよくないとされます。相手の好みの色でリクエストがあればよいですが、そうでなければ避けたほうが無難です。花の色は新居の雰囲気にあったものが理想ですが、未見であれば優しい色にしましょう。奇抜な色や形の花は新居に似つかわしくない場合もあるので、注意します。
まとめ
新居祝いの花は相手の前途を祝福して贈るものです。新しい家で新しい生活を始めるかたのために、おめでとう、ありがとうなどの気持ちを花にたくします。親しい間柄で好みがわかっている場合は、好きな花を贈りましょう。わからない際は季節にあった優しい雰囲気の花を選びます。できれば花言葉も素敵な花がよいでしょう。カードを添えても素敵ですね。
出典:写真AC