硬いキウイを柔らかくするには？リンゴやバナナを使わない方法も紹介！

キウイは、ビタミンCや食物繊維を多く含む、甘酸っぱい果物です。緑色のほかに黄色い種類もあります。皮をむいてカットしたり、半分にしてスプーンですくったりする食べ方が多いでしょう。あまり知られていませんが、キウイは皮ごと食べられます。キウイをきれいに洗って丸めたアルミホイルで皮についている毛をそぎ落とすと、皮付近にある栄養も丸ごと摂れますよ。

完熟したキウイかどうか見分けたいときは、キウイをタテに持ってヘタとおしりに上下から少し力を加えます。キウイはヘタの部分が最後に熟すので、そこが柔らかければ完熟した甘いキウイです。樹上で完熟しないキウイは、収穫してから追熟させて食べる果物です。そのため店頭に並んでいるものは食べ頃ではなく、硬くて酸っぱいものが多いでしょう。

キウイを甘くするには1つずつ新聞紙やキッチンペーパー、ペーパータオルなどでくるんで、ビニール袋に入れて追熟します。基本的には常温保存しましょう。ビニール袋は完全に閉じずに少しだけ開けておくか、小さな穴を開けておきます。密閉するとキウイの水分が出て傷んでしまうためです。冷蔵庫で保存すると追熟しないので、すぐに食べないときは野菜室に入れておきましょう。

キウイを切った際、スプーンが入らないほど硬いときは電子レンジで加熱します。これは甘くするというより硬さと酸っぱさをやわらげる食べ方なので、追熟したときのような甘さは期待できません。電子レンジでの加熱時間は様子を見ながら秒数を調節してください。切る前のキウイを長時間電子レンジ加熱すると爆発するので注意しましょう。

キウイは追熟させるのに数日かかります。カットしてみて酸っぱい、硬いとわかったときは皮をむいて1cm幅くらいに切ります。それをタッパーや密閉できる容器に入れて冷蔵庫で一晩保存しましょう。皮をむいたりカットしたりしたキウイの寿命は短いので、2日以内に食べ切るようにしてください。

追熟して早く甘くするため、キウイを1つ傷つける方法があります。傷つけるといっても皮が破れてしまうとそこから傷むので、平らな場所で卵をこつんと割る要領で、少しへこむ程度にしておきましょう。そのへこみからキウイにストレスがかかり、エチレンガスが発生します。エチレンガスは植物ホルモンの一種で自ら追熟する働きをし、1つ傷つけると近くにあるほかのキウイにも効果があります。

傷つけたキウイをほかのキウイと一緒にビニール袋に保存します。ビニール袋の口は少しだけ開けておくか、密閉する場合は小さな穴を開けておくと、キウイの水分で傷むのを防げます。常温で保存し、キウイに上下から力を加えたときに柔らかければ食べ頃です。食べる前に少し冷蔵庫で冷やすとよりおいしく食べられますよ。

リンゴはエチレンガスを多く出す果物ですが、品種によっては出さないものもあります。つがる、黄王はエチレンガスが多く、王林やジョナゴールドでも追熟できますが、サンフジやフジ、̪シナノゴールドは追熟には向きません。リンゴでの追熟のコツはリンゴを上下逆に入れておくことです。よりエチレンガスが多く出て、2日～3日で食べ頃になります。

バナナでの追熟はリンゴよりは時間がかかりますが、傷つけたキウイよりは早く食べ頃になります。ただし、ビニール袋の中のバナナは自分のエチレンガスで自らも追熟が進むため、黒くなるのが早まります。キウイが追熟される前にバナナが黒くなり始めたら、別のバナナに差し替えるとよいでしょう。

完熟させたキウイは常温保存しておくと追熟が進んでしまいます。放置すると腐ることもあるので、追熟を止めて保存するのがおすすめです。追熟を止めるには温度を下げる必要があります。キウイは冷蔵保存だけでなく、冷凍保存が可能な果物です。食べる時期や食べ方によって保存方法を使い分けるとよいでしょう。

キウイを冷凍保存するときはきれいに洗い、水気をしっかりと切ります。1つずつ新聞紙かキッチンペーパーなどでくるみ、保冷用の袋に入れて空気を抜いてください。そのまま冷凍庫で保存すれば約1カ月もちます。冷凍キウイを1回水でぬらすとおしりからヘタに向かって手で皮がむけます。10分ほどおくと包丁で切れるのでシャーベットやシェイクにして食べましょう。

完熟したキウイを冷蔵保存する場合は、冷蔵庫の野菜ルームやチルドルームがよいでしょう。1つずつ新聞紙やキッチンペーパーなどでくるんで乾燥を防ぎ、ビニール袋へ入れます。ビニール袋は密閉するとキウイの水分で傷むので、小さな穴を開けるか袋の口を少し開けておくとよいでしょう。1週間ほどもちますが、柔らかくなり過ぎないように早めに食べるのがおすすめです。

• キウイ：1個
• イチゴ：5個
• リンゴ：1/4個
• パイナップル：缶詰のもの2切れ
• メロン：中1/8
• オレンジ：半分
• お湯：適量

1. 全ての材料を一口大に切る
2. 耐熱のガラスの容器に入れる
3. お湯を注ぎ入れる
4. 弱火にかけて色が出てきたら完成

• キウイ：2個
• レタス：3枚
• キュウリ：半分
• リンゴ：1/4個
• シャインマスカット：数個
• 生ハム：数枚
• 粉チーズ：適量
• フレンチドレッシング：適量

1. キウイは皮をむいて輪切りにする
2. レタスは食べやすい大きさにちぎる
3. キュウリは輪切りにする
4. リンゴの皮をむきいちょう切りにする
5. シャインマスカットは半分に切る
6. 生ハムは食べやすい大きさに切る
7. 皿にもりつけ粉チーズをふる
8. ドレッシングをかけて完成

• 完熟キウイ：1個
• ニンニクのすりおろし：ひとかけ分
• ショウガすりおろし：ひとかけ分
• 醤油：大さじ3杯
• 無塩昆布だし：5g
• ごま油：適量
• 肉：400g

1. キウイは皮をむいて丈夫なビニールに入れて手でつぶす
2. ほかのすべての材料を袋に入れて肉をもみ15分～30分寝かせる
3. 肉を焼く
4. 残ったタレをフライパンで加熱してソースにする

リンゴやバナナを常備していなくても、キウイは自分のエチレンガスで追熟できるので、ビニール袋さえあればいつでも早く食べ頃にできます。いつキウイを食べたいか逆算して追熟するのがおすすめです。毎日食べたい方は多めに買って完熟させ、冷蔵保存しておきます。スムージーやジャムを作るのであれば冷凍保存のもので十分楽しめますね。急な場合でも1日待てば甘くなるので、追熟するコツを覚えておきましょう。